東日本大震災で流されたとみられる漁船の船体の一部が、米西海岸オレゴン州の沖合で見つかった。中には日本の近海に生息する魚21匹が生きたまま入っており、同州は4年以上かかって太平洋を約8千キロ漂流したとみている。魚は水族館が引き取り、船体は解体される見通しだ。 オレゴン州公園事務所によると、漁船の一部は9日、海岸線から5、6キロの沖合で見つかった。長さ7~9メートルで、全長15メートルほどの漁船の後部とみられるという。オレゴン州立大の生物学者らが調べたところ、漁船のいけすの中では、日本近海に生息するアジ科の数種類の魚20匹とイシダイ1匹が泳いでいた。 同事務所のクリス・ハーベルさんは「いけすの一部に穴が開いていたので、そこから海水が入り、生き延びたのではないか。ただ、津波で船が流された後に穴から魚が入った可能性もあり、今後、専門家が詳しく調べる」と話す。 オレゴン州にはこれまでにも東… こちら