フライや干物などとして日本人になじみ深い大衆魚マアジの水揚げ量が減少傾向にあり、一部の市場で卸値が高騰している。飲食店の中には、仕入れコスト上昇のあおりを受けてメニューから外す動きがあるほか、水産加工業界では干物の原料の値上がりに悲鳴も上がる。専門家は「太平洋側での資源の減少が背景にある」と指摘するが、根本的な原因は解明されていない。 定食屋にも異変「1カ月ぐらいで復活したいが…」 《ご好評頂いております『あじフライ定食』ですが、年明けから水揚げ量が少なく、安定供給が困難な状態が続いている為、一時販売を中止させて頂きます》 昼時になるとランチを求めるサラリーマンらでにぎわう東京都千代田区内の定食屋で1月上旬、こんな告知が店頭に貼り出され、来店客の目を引いた。 「水揚げ量の減少に伴って仕入れ価格が高くなり、メニューからやむなく外した。お客さんに人気が高いので1カ月ぐらいで復活したいが、いつに