だからなのかもしれない。 俺は、読んだ小説の内容よりも、その文章を元に頭で描いたシーンの方をよく覚えていた。 この間、エンダーのゲームというSFを読み終えたのだが、これがまったく面白くなかった。 この小説は上下巻で、そのほとんど(体感的には8割)が立体空間での無重力的なバトルの描写なのだが、その映像を想像することがとてつもなく苦痛だった。その文章から納得いく状況を頭の中で描けないからだ。FF??のブリッツボール的な感じだろうと、無理やり納得しようとしたが、頭の中でキャラが動かない、景色が見えないのだ。 伊藤計画の虐殺器官もSFだが、これなどは今までに読んだ物の中で最低の小説だとさえ感じた。戦闘妖精雪風も、星を継ぐ者も、あまり面白いとは思えなかった。面白かったSFもあるが、それについては置いておく。 俺が文章を面白いと思えるかどうかは、視覚的に想像できるかどうかによるところが大きい(のだろう