『ネット右翼になった父』を読み終えました。正直、タイトルからは予想しなかった内容に少し面食らいました。 著者は父の死後、家族や友人から話を聞くうちに、そもそもネット右翼にかんたんに当てはめることはできないと気づき始めます。→ https://t.co/2F8cZwiihY
先日、書店で見た光景。 レジで初老の男性客が、多量の本を買って精算を待っている。手持ちぶさたに、書店員に話しかける。 「本は総額表示じゃないんだね。」 書店員は、「ええ、まあ」と口をにごしている。 気持ちはわかる。下手な受け答えをして、お得意さんの機嫌を損ねたくはないし、「なんで、版元の表示の都合に私が言いわけしなくちゃならないんだ」という気分もあるだろう。でも、ちゃんと答えてほしいとおもう。本には、総額表示にできない理由があるのだから。 もとより、「総額表示義務化」はこれからの消費税増税に向けて痛税感を緩和するためにおこなわれた。「価格表示に混乱がある」「レジでわかりにくい」などという、絶無とまではいかないまでも、普遍性も切実性もない理由がつけられているが、そこに正当性はない。 私が小出版社の営業として見聞した範囲から言うと、この正当性のない理由づけに諾々と従えば、書籍流通、とりわけ既刊
「1999年7月に人類が滅亡する」と“予言”し、社会現象となった「ノストラダムスの大予言」。その著者、五島勉氏が6月16日、90歳で死去していたことが「週刊文春」の取材で分かった。 五島氏の夫人が語る。 「2年半ほど前から心不全など色んな病気で病院を出たり入ったりしていました。今年に入り、難病の膿疱性の湿疹が再発し、背中に薬を塗るのを手伝いながら、『この夏を越すのは難しいかな』と思っていたんです」 6月上旬に体調が悪化して入院したが、やがて食事が摂れなくなり、そのまま6月16日に逝去した。 五島氏は1929年11月、北海道函館市生まれ。東北大学法学部を卒業後に上京し、1958年に立ち上げられた「女性自身」(光文社)に創刊号からライターとして参加。皇室や殺人事件の記事も執筆していた。 その後、1973年11月に「ノストラダムスの大予言」(祥伝社)を上梓。同著は〈1999年7の月、空から恐怖の
ネットでは男女ネタで意見が対立することが多く、良くも悪くも議論が盛んです。最近では、日本赤十字社の献血ポスターを巡って侃々諤々の大議論が巻き起こりました。ポスターに使われた『宇崎ちゃんは遊びたい!』【Amazon】のイラストに対し、「過度に性的ではないか」と物言いがついたのです。この件ではフェミニストとおたくが血みどろの争いを繰り広げました。 それはそれとして、このブログではタイトル通り海外文学を扱っています。近年流行しているフェミニスト文学についてもいくつか取り上げてきました。文学はジェンダーをどう表現しているのか? それを知るためにフェミニスト文学を読むことには意義があるでしょう。古典から現代文学まで。さらには海外文学から日本文学まで。いい機会なのでこのジャンルの本をまとめて紹介したいと思います。視野を広げるためにも是非、文学の冒険に旅立ってください。 なお、紹介した22作品のうち、1
こんなの当たり前でしょ。何を言ってもそう言う人はいる。辞書を引いてみると、当たり前の意味は「だれが考えてもそうであるべきだと思うこと」だ。では、逆に聞きたい。それって本当に当たり前だろうか? 海外の人に話を聞くと、普段我々が当たり前だと思っていることに衝撃を受けている場合がある。日本に住んで5年くらいになるアメリカ人はなぜか本屋にブチキレていた。 ・アメリカ人から見た日本の本屋の変なところ 「Why!?」と声を荒げたのは、日本で生活するアメリカ人・厚切りデイヴ(仮名)さん。本が好きなデイヴさんは、日本の本屋で非常に不便を感じた点があるという。 厚切りデイヴ「なんで日本の本屋は、同じ作者の作品なのに別々の棚に置かれてるの? 意味わかんないYO!」 ──確かに、小説の文庫とかは同じ作者でも出版社別に置かれてるね。 厚切りデイヴ「私は日本語できるけど、それでもどこに誰の本があるか分からない。出版
ひろゆき氏の新刊『このままだと、日本に未来はないよね。ひろゆき流時代を先読みする思考法』を読んだ。その概要と感想・レビューを以下にまとめる。 このままだと、日本に未来はないよね。 作者: ひろゆき(西村博之) 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2019/02/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る “オワコン日本”で幸せに生きるために なぜ日本はヤバいの? 予測精度を上げるコツ 経済合理性にかなったモノは普及する 普及しない理由を考える 事実を積み重ねて合理的に考えてみる バイアスのないように必要な情報を集める ひろゆき氏の予測 “オワコン日本”で幸せに生きるために タイトルにも書いてあると通り、「このままだと、日本に未来はないよね」について最初に書かれている。さて、「このまま」とは、どういうことか?それは、日本の現状を直視せず、「日本はこのままだとヤバい
最近、小説書きの作家さん宛に「同人誌の値段がぼったくりではないですか?」というような、いわゆる「焼きマシュマロ」が送られてたりするのをいくつも目にします。 代表的なものを挙げると、ちょっと目にしたものは「184Pが1500円でぼったくりではないですか?」というのもありました。あとは「同人は利益が出たらアウト」というもの。 私は漫画描きです。小説書きではありませんが、色々と考えさせられました。 さて、私はどちらかというと合理主義的なほうです。むしろ合理厨。何かに迷った時など場合によっては自分の好き嫌いという感情よりも、合理的であるか論理的であるかを優先したりします。あんまり良くもないんだけどね。 そして同人歴は長いです。相当です。同人から離れてた時期もかなりあるけど初サークル参加は高校1年なので昔の事情も良く知っています。 そんな同人歴も長く合理厨の私が『本当に同人小説はぼったくりなのか』を
キナーシュカ🟣🟡🟣 @1970kinaze 小学校の保護者会で「自分が一番最近読んだ本」を聞かれ「娘といっしょに宮沢賢治を」「昔から赤毛のアンが愛読書」というママたちの清らか発言がつづく中、 「『サカナとヤクザ』です」 「暴力団による密漁ビジネスの潜入ルポです」 と正直に発表したわたしの100パーセント勇気 永遠に忘れないでね 2018-11-16 15:08:22 キナーシュカ🟣🟡🟣 @1970kinaze 笑いをとって空気を変えなきゃと 「アワビなんて密漁し放題らしいですよ、暴力団は『濡れ手にアワビ』とか言っちゃってw」 と追加発言がさらに大惨事へ 2018-11-16 15:13:58 キナーシュカ🟣🟡🟣 @1970kinaze こういう時には何かの宣伝をするのが正しいお作法だと教わりましたので、未読の方にぜひ。 鈴木智彦『サカナとヤクザ』(小学館) すんんんんんん
成人向け漫画、いわゆる「エロ漫画」に登場する表現方法をまとめた「エロマンガ表現史」(太田出版)が波紋を呼んでいる。「おっぱいの表現の変遷」など、エロ漫画の描かれ方の移り変わりやルーツについて研究した本だ。あくまで一般書籍として発行されていたが、3月に北海道で有害図書指定を受けた。 同じタイミングで、エロ本の自販機についてまとめた「全国版あの日のエロ本自販機探訪記」(双葉社)が滋賀県で有害図書指定を受けたこともさらに議論を呼んだ。10月には日本マンガ学会とエロマンガ表現史の出版元である太田出版がそれぞれ抗議声明を発表した。 本書はエロ漫画独特の表現を説明するため性的なシーンの画像を多く引用・掲載している。ただ、「エロ」のコンテンツそのものでない純粋な研究書が青少年にとって「有害」だと行政から指定されることは異例だ。本書はなぜ有害図書とされたのか、「不健全」とは一体何なのか、著者でライター、美
「たくましい女性と結婚して楽しい家庭をきずき、〈男の花道〉で命をまっとうしてますらお神社に英雄として祭られるのが男の幸せ…。」 「フェミニズムの帝国」は、そんな近未来の日本が舞台である。 そこでは、徹底的な女性優位社会が語られる。今の日本社会の逆と思ってくれればいいだろう。女のくせに、たかが女、どうせ女は、等々の言葉に悔しい思いをしてきた世代の私としては、溜飲が下がった、かというとそうではない。非常にあと味が悪かった。とっくに処分してしまった本だし再読する気もないのだが、どこかにひっかかっていた。 映画でいうと「女ならやってみな」みたいな感じ? 北欧の映画で、全国各地で自主上映が行われた。私も田舎にいた頃、見る機会があった。女が今の日本の男みたいに威張りくさって、男のストリップなんか見に行ったりする。メイル・ストリップを観に行くなんて今じゃ珍しくもないが、当時は斬新だった。それに、この映画
解説 単行本 - 外国文学 女が男を支配する社会のリアルな恐怖! 男女逆転の復讐ファンタジー! 渡辺由佳里(エッセイスト、翻訳家) 2018.10.25 『パワー』 ナオミ・オルダーマン 安原和見訳 【解説】渡辺由佳里 アメリカでは2016年の大統領選挙で、初めての女性大統領になることが期待されたヒラリー・クリントンが、ドナルド・トランプに敗れた。得票数ではクリントンのほうがトランプよりも280万以上多かったのだが、アメリカ独自の「選挙人制度」というシステムのために、選挙ではトランプが勝利したのだ。 自分に対して厳しい質問をする女性ジャーナリストたちにセクハラ的な嫌がらせをし、「スターなら、プッシー(女性器)をつかむとか、(女は)なんでもやらせてくれる」と自慢し、妻の妊娠中にプレイボーイ誌のモデルと不倫をし、別のポルノ女優に不倫の口止め料を払い、ツイッターでも露骨な女性蔑視の発言をするトラ
さて、前回はシュナムル氏によるTwitterでの発言から始まったラノベ表紙問題、NHKの特設サイトに登場したキズナアイが批判されたキズナアイ騒動…そういった萌え絵嫌悪論はかつての有害図書問題の焼き回しなのではないか、そして出版側は待つこと耐えること、つまりネガティブ・ケイパビリティという力で事態を乗り切ってきた、という所までお話ししました。 yutoma233.hatenablog.com 今回は萌え絵嫌悪派はかつてのPTAのような一大勢力となり得るのか?そしてPTAが行った有害図書規制は本当に正しかったのか?というお話です。 そもそもかつてPTAが行った有害図書問題とは、本当に子どもを暴力や性的表現から守るためだけのものだったのでしょうか? もちろん本当に、子どもの事を考えて行動した親も存在したのだろうと思います。 しかしヤングサンデーなどの青年誌にまで規制の手を伸ばすのは明らかにやりす
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く