(CNN) <注意:本稿は、暴力がもたらす影響に関して不快に感じるような描写を含みます。> 痛みを訴える子どもの金切り声が、医療用テントの中に響き渡る。ここはパレスチナ自治区ガザ南部にある野外診療所だ。7歳の男の子が重い火傷(やけど)を負った背中に消毒を施され、薬品を塗られている。苦痛を伴う処置のため本来なら麻酔が使われるところであり、病院内の無菌化した設備の中で行うのが理想の環境というものだろう。しかし7カ月近く爆撃や砲撃が続くガザでは、既にあらゆる状況から本来の適切さすら失われている。ましてや理想の環境など望むべくもない。 筆者は現在ガザにおり、自身の慈善団体「支援、救済、援助のための国際的ネットワーク(INARA)」で人道的な任務に従事している。この団体を設立した2015年は、まだCNNの上級特派員だった。今取り組んでいるのは医療拠点の設置と、避難所及びキャンプの数の拡大だ。 過去2