2月中盤くらいから個人的東浩紀ラッシュでいよいよ歩く郊外の屍としての自覚を強めたオレだったが、時期的に暇を持て余し気味なので今はアルバイトをしている。家から自転車で5分くらいの場所にある、返本された書籍の集積場だ。見渡す限り本だらけなのは読子・リードマンでなくても涎ものだろう…が、生憎紙使いでもないし下流労働者なのでそれを楽しむ暇も皆無。自分の仕事はベルトコンベアーから流れてくるダンボール詰めにされた本を取り出して、本の版ごとに仕分けして機会に放るというもの。返本伝票や本の付録はオレが取り外すことになっている。場所柄全国津々浦々の本が集められているのだけど、世の中にはここまで本があるのかと今さらながら驚いている。見た事も無い雑誌もいっぱい。そして24時間止まる事無く集積場は稼動し続けている。世の中にある大半の本は返本される運命にあるような気がしてくる。オレが買った本もガンガン送られてくる。