「私は12、3歳で子供へのわいせつ行為を始めた。そして段々・・・」ある小児性犯罪者の“加害”の告白 シリーズ【子どもを守ろう】 「自分が求めていたのはこれ」25年間続いた性加害 「子供にわいせつな行為をし始めたのは12,3歳くらいの時でした。4歳くらいの女の子に着衣のまま排尿を命じたこともあります。」 撮影用の照明を浴びながら男性は訥々と話し始めた。 私の前で、椅子に腰かけ居心地悪そうに大きな背中を丸めてしゃべっているのは、かつて小児わいせつで有罪となったタケシさん(仮名)、58歳だ。タケシさんの小児へのわいせつ行為は38歳になるまで25年間続いた。 「話すのが苦手なので少したどたどしくなるかもしれません」 そう詫びたタケシさんは、私の質問に注意深く耳を傾け、質問を自分の腹に落とし込んでから返答する。これまでこういった取材で誤解を受けたことがあったのかもしれない、そう思った。暗くした部屋で
囚われし者たちの国──世界の刑務所に正義を訪ねて 作者:バズ・ドライシンガー発売日: 2020/12/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この『囚われし者たちの国』は、刑事司法教育を教える大学ジョン・ジェイ・カレッジ・オブ・クリミナル・ジャスティスの女性教授であるバズ・ドライシンガーが9カ国の刑務所をまわって、今あるべき刑務所、許し、罪と罰の関係性について思考をめぐらせるルポタージュである。日本にいると法律に違反したら(執行猶予はあるけど)投獄されて自由を制限されるのは当たり前でしょ、と思うが、世界を見渡してみると刑務所も罪の償い方も千差万別であり、何が正しいのかわからなくなってしまう。 本書の著者は、出発点はアメリカの刑務所の実態のひどさから、刑務所についての疑問がスタートしている。アメリカが世界人口で占める割合は5%弱なのに、囚人が収容されている人数は230万人、世界の25%に達する
コイツら頭がいかれているんじゃないか――。 さいたま市のカラオケ店とインターネットカフェで、同じ女性に別々に性的暴行を加えたとして、無職の渡辺陽太(24)と職業不詳の光山和希(24)両容疑者が20日、強制性交の疑いで埼玉県警大宮署に逮捕された。 2人は2019年3月24日深夜、JR大宮駅東口で20代女性に声を掛けカラオケ店に連れ込んだ。そこで午前2~5時の間、まず渡辺容疑者が女性をレイプ。午前5時40分ごろ、今度は光山容疑者が女性の腕を引っ張ってインターネットカフェに入り、強姦した。午前7時ごろ、20代男性が大宮駅東口で泣いている女性を見つけ声を掛けると、「男2人に連れていかれたカラオケ店でやられた」と話したことから、警察に通報した。 「ミスター慶応ファイナリスト」(16年)だった渡辺容疑者は18年9月29日早朝、JR横浜駅近くで女子大生に声を掛け、雑居ビルに連れ込み、踊り場でレイプした。
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「捜査するジャーナリスト」と呼ばれた黒木昭雄さんの死から10年。黒木さんが最期まで追い続けた「岩手少女殺害事件」、直前まで一緒に取材をしていた長野智子さんが、その真実に迫ります。
外国人技能実習生などから相談や通報を受けて、労働基準監督署が実習生が働く全国の事業所に去年、立ち入り調査を行った結果、7割を超える事業所で違法な時間外労働や残業代の未払いなどの違反が確認されたことが厚生労働省のまとめで分かりました。 実習生などから相談や通報を受け、労働基準監督署が去年1年間に実習生が働く全国の9455の事業所に立ち入り調査を行った結果、労働基準法などの違反が確認されたのは6796の事業所で、率にして71.9%に上ったことが分かりました。 違反があった事業所の数は統計を取り始めた2003年以降、最も多くなっています。 このうち、 ▽労使で決めた上限を超えて違法に時間外労働をさせるなど、労働時間に関する違反が21.5%、 ▽職場の安全管理などに関する違反が20.9%、 ▽残業代の未払いが16.3%などとなっています。 厚生労働省によりますと、1か月の残業時間が100時間以上に
「頼れる妻」が…幸せな家庭を襲った事件 2019年10月20日、福岡・太宰府市にあるインターネットカフェの駐車場で1人の女性の遺体が見つかった。 佐賀・基山町の主婦・高畑瑠美さん。当時36歳。全身に木刀などで殴られあとがあり、無残で痛々しい姿は、対面した遺族が瑠美さんと分からないほどだった。 この記事の画像(20枚) 福岡県警はその後、男女3人を逮捕する。 太宰府市の無職・山本美幸被告(41)と岸颯被告(25)。筑後市の元暴力団組員・田中政樹被告(47)。3人は、傷害致死や死体遺棄などの罪で起訴され、いずれも起訴内容を否認している。 この事件は、「被害者と被告らのいびつな関係」がある特異なものだった。家庭を持つ瑠美さんが、山本・岸両被告と奇妙な同居生活を送っていたのだ。 瑠美さんは、なぜ赤の他人と同居していたのか? 1年にわたって事件の関係者への取材を重ねた結果、非常に複雑な人間関係と一家
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南アジアのバングラデシュで、女性が集団で性的暴行を受ける映像がSNS上に拡散したことをきっかけに市民の抗議デモが全土に広がり、政府は性的暴行事件の最高刑を死刑に引き上げました。 こうした中、バングラデシュのハミド大統領は13日、性的暴行事件の最高刑をこれまでの終身刑から死刑に引き上げることを承認しました。 地元の人権団体によりますと、バングラデシュでは、ことしに入って先月までに975人の女性が性的暴行の被害を受け、このうち43人が死亡するなど事件が後を絶たず、厳罰化を望む世論に押されて法定刑が引き上げられた形です。 これについて国際的な人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」は、死刑への引き上げは犯罪の抑止につながらないとして、政府に対し被害を防ぐための実効的な対策を求めています。 性犯罪の厳罰化の流れは、女性に対する性的暴行が深刻な社会問題になっている隣国のインドでも進んでいて、7
「逮捕される母親は加害者であり、被害者です」 そう訴えるのは、セックスカウンセラーで妊娠・出産・性暴力に関する相談員として活動する竹田淳子さん。 【写真】慈恵病院の、こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト) 「相手の男性がいなければ妊娠はできません。ですから責任は男性にもあります」 望まない妊娠。誰にも相談できずに人知れず出産。公園、トイレ、コインロッカーなどから遺棄された赤ちゃんが見つかる事件は後を絶たない。母親は逮捕され、世間からも責められる。だが、『父親』たちが一緒に逮捕されることはほとんどない。 相談できている女性はひと握り 母親を追い詰め、そして逃げる『無責任な父親』とはどんな人物なのか─。 「本当に好きな相手だから言えないと男性をかばう女子高校生や結婚する予定だったけど、相手がいなくなったという相談もありました」 と話すのは匿名で赤ちゃんを預け入れることができる『こうのとりのゆり
ダークウェブでの違法行為摘発のため、欧州刑事警察機構(ユーロポール)などが共同で取り組んでいた作戦「DisrupTor」の成果として、不正な商品を販売していた業者179人が逮捕されました。捜査はなおも続けられており、650万ドル(約6億8300万円)以上が押収されています。 International sting against dark web vendors leads to 179 arrests | Europol https://www.europol.europa.eu/newsroom/news/international-sting-against-dark-web-vendors-leads-to-179-arrests 「DisrupTor」は、ダークウェブでの違法商品販売に世界的な打撃を与えることを目的とした、複数の補完的な共同作戦を指します。調整はユーロポールと欧州
「不可触民(ダリット)」の権利向上を求めて集まった女性たちPhoto: Sushil Kumar / Hindustan Times / Getty Images 新型コロナウイルスの感染者が500万人を超えたインドで、もうひとつ深刻化している社会問題がある。カースト制度の最下層とされる「不可触民(ダリット)」の女性を標的にした性暴力事件がここ数ヵ月、ひんぱんに発生しているのだ。 【画像】インドで「最下層カースト女性」への性暴力が急増する理由─3歳少女も犠牲に 事件が起きているのは、主に北部のウッタルプラデーシュ州だ。 同州では8月15日の独立記念日に、レイプされた後に殺害されたとみられるダリットの少女の遺体がさとうきび畑で発見された。まだ13歳だったその少女の両目はえぐられ、舌が切断されていたという。8月24日には同じくウッタルプラデーシュ州で17歳の少女が性暴力を受けた後に殺されている
明治40年から110年ぶりに改正された「性犯罪」に関する刑法。それまで性暴力の被害者は「女性」のみとされていたが、性別にかかわらず適用されることになった。 しかし「実際には性差がなくなったとは言い切れない」と語るのは、性的マイノリティの性暴力被害支援に関わる「Broken Rainbow- japan」の岡田実穂さん。 2017年の法改正の際に「3年の見直し規定」が設けられた。今年6月から、法律を見直す検討会が行われている。 岡田さんは「男性器の介入を要件としないこと、手指器具による性暴力も規定すべき」だと話す。 なぜ2017年の法改正では、性差が撤廃されたと言い切れないのだろうか。 「性器規定」の撤廃、「手指器具等」の規定を刑法改正により「強姦罪」は「強制性交等罪」に変わり、最低量刑が3年から5年に引き上げられた。 それまでは、被害者みずからが被害を訴えなければ加害者を処罰できないため、
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