4月はカラスの活動が1年のうちで最も活発になる時期で、ごみ袋を食い荒らされる被害も多発しています。防鳥ネットを被せたりごみ容器の中に袋をしっかり収めたりするなど、さまざまな方策がなされていますが、「カラスは賢い」といわれ、効果が上がらないこともしばしばです。 そんななか、「カラスは黄色が苦手」という話が伝わり、黄色いごみ袋や防鳥ネットを愛用している人も多いと聞きます。果たしてそれは、本当なのでしょうか。 「カラス博士」と称される宇都宮大学の杉田昭英名誉教授の研究室で博士(農学)を修得した同大特任助教・株式会社CrowLab(クロウラボ、本社・栃木県宇都宮市)の塚原直樹代表取締役によると、「カラスは優れた色覚を持っていて、人間よりも色を見分ける能力が高い」そうです。 「人間の目は、赤・緑・青の波長の光に強く反応する3種類のセンサーを持っているため3原色で見ていますが、カラスは、近紫外線も加え