アメリカCDC=疾病対策センターは、鳥インフルエンザのヒトへの感染を確認したと発表しました。アメリカでH5N1型の鳥インフルエンザへの感染が確認されたのはおととしに次いで2例目となります。 CDCは1日、南部テキサス州に住む患者が高病原性のH5N1型の鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表しました。 患者は隔離され、治療を受けているということで、目が充血する症状があるものの、現在、回復に向かっているということです。 アメリカでは3月、テキサス州などで乳牛から鳥インフルエンザウイルスが検出されていて、この患者は鳥インフルエンザに感染していたとみられる牛と接触があったということです。 アメリカでH5N1型の鳥インフルエンザへの感染が確認されたのはおととしに次いで2例目となります。 CDCは、一般の人に対する健康上のリスクは、これまでと変わらず低いままだとしています。 WHO=世界保
鳥インフルエンザウイルスの媒介に、ハエが関与している可能性があることが九州大学の研究グループの調査でわかりました。 これまでは小動物などを想定して感染防止対策がとられていて、グループではハエの侵入を防ぐ対策を行って効果を検証することにしています。 鳥インフルエンザは昨シーズン全国26の道と県で確認されて過去最多の1771万羽が処分され、この冬もすでに各地で確認されています。 九州大学大学院農学研究院衛生昆虫学分野の藤田龍介准教授の研究グループは去年12月、感染が相次いだ鹿児島県出水市の養鶏場近くなど30か所あまりでおよそ900匹の「オオクロバエ」を採取して詳しく調べました。 その結果、最も多かった地点では、15%ほどのハエから高病原性の鳥インフルエンザウイルスを含む鳥のふんが検出され、ウイルスは感染力を維持していたということです。 藤田准教授によりますと、オオクロバエは主に冬に活動し2キロ
2023年12月04日 環境局, 総務局 東京都内における野鳥の高病原性鳥インフルエンザの発生及び対応について 令和5年11月28日に東京都千代田区において回収されたノスリ1羽について、国立研究開発法人国立環境研究所で鳥インフルエンザウイルスの遺伝子検査【注1】を実施したところ、同年11月30日にA型鳥インフルエンザの陽性反応が確認された旨の報告がありました。 その後、同年12月1日に遺伝子検査【注2】を実施したところ、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された旨の報告がありました。 【注1】A型鳥インフルエンザウイルスに特有の遺伝子であるM遺伝子を確認するためのLAMP法による遺伝子検査 【注2】ウイルスの血清亜型(H5またはH7亜型)の検出や病原性を判定するリアルタイム PCR法等による遺伝子検査 1 これまでの経緯 11月28日にノスリ1羽の死体を回収 東京都が簡易検査
1957年以降, 日本国内では狂犬病輸入症例として1970年に1例, 2006年に2例が報告されている1-3)。14年ぶりとなる2020年に狂犬病患者が確認されたため, その臨床経過を報告する。 症例:30代, 男性 主訴:発熱, 異常行動 現病歴:フィリピンからの来日3カ月後に両足首の痛みを訴え, 発症2日後には腰痛も出現したため, 鎮痛剤の内服により経過をみた。翌日には日本にはいないはずの妻が見えるという幻覚が出現した。水が怖いという訴えはあったが, 水分補給や食事はわずかながらできていた。4日後, 夜中に妻を探し回るという異常行動が出現, その翌日には歩行が困難となり7日後に当院を受診した。介助なしでは歩けなくなり, 落ち着きがない, 会話の辻褄が合わないなどの異常行動が認められた。発熱も認められたため, 意識障害の精査・治療目的で入院となった。 既往歴:特記すべき事項なし 生活:外
狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。 現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。しかし狂犬病は、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本は常に侵入の脅威に晒されていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。 万一狂犬病が国内で発生した場合には、素早くしっかりと発生の拡大とまん延の防止を図ることが非常に重要となります。そのためには、犬の飼い主一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、飼い犬の登録と予防注射を確
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