食品偽装と質的に違う再生紙偽装 実のところ「またか」だった。いわゆる「再生紙偽装」の報道を、初めて知った際の正直な感想である。第一報が年賀はがきの古紙配合率偽装だったこともあり、昨年の食品偽装を思い出し、その感想は、まさしく「製紙業界よ、おまえもか」だった。それは甘かったのだろう。その後の報道では「古紙率偽装が常態化(asahi.com 2008年1月18日)」していたらしく、本質的には食品偽装と同罪としても、まったく異質な問題をはらんでいる。 なんといっても、第一に「各社は『配合率を上げると紙質を維持できない』などと釈明(同上)」している点である。その釈明が、どれほど真実なのか疑問はあるにせよ、つまるところ「できなかったから偽装した」と言っているに等しい。事実、日本製紙の記者会見では、トップが「弊社の技術では難しく」と言い訳している姿が放送され、やはり「技術的に難航、だから偽装」というの