ブックマーク / note.com/22jomon (8)

  • 『土偶を読むを読む』出版後、四方山話|縄文ZINE_note

    今年(2023年)4月28日に出版された『土偶を読むを読む』。皆さんお手にとって頂けたでしょうか? 検証・批判する元『土偶を読む』の存在を前提としているため、普通に考えると、非常に間口の狭い書籍であるにも関わらず、6月に2版、11月に2版2刷、実質3刷となり、部数も1万部を越えることができました。ひとえに読んでいただき楽しんでいただいた皆さんのおかげです。もちろん部数だけで言えば『土偶を読む』(現在9刷?)に今のところ全く歯が立ちませんしベストセラーとは言いませんが…。 このの企画は簡単ではありませんでした、出版後に起こり得る状況がある程度想像できるだけに、何度も逡巡し、どう編集すればいいのか途方に暮れ、そもそも検証し反論するためにあらためて勉強しなければならないことの多さに、編集・執筆を始めてからも何度もイヤになっちゃったりしていました。 ですが、この年を振り返り、今となっては当に

    『土偶を読むを読む』出版後、四方山話|縄文ZINE_note
    taron
    taron 2023/12/21
  • ヤフオクの偽土偶に引っかからないために。|縄文ZINE_note

    以前から、SNSではいくつかのアカウントから「問題あるよね」と指摘されていたヤフオクなどのオークションサイトに出品されている「偽土偶」。あらためてここで言うことでは無いかもしれないが、やはり言っておこうと思う。 なぜなら、僕自身、縄文時代のことが好きになり始めた10年くらい前、ヤフオクに出品されていた土偶(偽土偶)を見て、えっ売ってるじゃん!と、入札しようかどうか迷ったことがあるからだ(ホントを言えば好奇心で入札したことあります。…あっという間に落札価格が上がってしまい、諦めたわけですが…)。 今は、誰がこんなの買うんだ、と冷ややかに見ていますが、ただ冷ややかに見ているだけでは、せっかく縄文時代の何かしらに面白味を感じた人たちが、こういった詐欺まがいにひっかかり、払わなくて良い授業料を払って、嫌な気持ちになってしまうのはなんだか申し訳ない、と今回思い直したのです。 最近ではそれほど入札もな

    ヤフオクの偽土偶に引っかからないために。|縄文ZINE_note
    taron
    taron 2021/09/10
    はあ、自作のものを出土品と偽ってヤフオクに出品している人がいるのか。なんだかなあ。
  • 『土偶を読む』を読んだけど(3)完結編|縄文ZINE_note

    反論三部作の完結編だ。こんなに長くなってしまったのは意ではない。を読んで反射神経で書いた最初の「思いがけない冒険」から始まり「竜に奪われた王国」。そして今回が「決戦のゆくえ」。というのはホビット三部作のタイトルだけど、このnoteの記事もついつい長くなってしまった。 竹倉さんに恨みがあるわけでもないし、僕自身も、自分自身を粘着体質ではないカラリとした男でありたいと常に思っている。のだが、始めてしまったら終わらせなければならない。ぜひ(1)と(2)もあわせて読んでほしい。 『土偶を読む』はきっと売れているだろう。「アンチも巨人ファン」理論で言えば、noteの記事もまた売り上げに貢献したに違いない。SNSでは、この反論を支持してくれる人の方が多いようにも思えるが、『土偶を読む』にも素直に「納得した!」や「現時点ではこれが一番事象を説明できる仮説だと思う」や、「痛快!」の声が多く寄せられて

    『土偶を読む』を読んだけど(3)完結編|縄文ZINE_note
  • 『土偶を読む』を読んだけど(2)|縄文ZINE_note

    前回書いた『土偶を読む』を読んだけど(1)が思いのほか読まれてしまい、著者の竹倉さんからもコメントをいただき、少し気が引けているのだけど、乗りかかってしまったので続きを書くことにする。これはつい最近晶文社というサイのマークの出版社からだされた『土偶を読む』という意欲的な読書感想文に似た書評でもある。 竹倉さんもあとがきでこう書いている「今後の考古研究によって私の仮説が追試的に検証され、遠くないうちに「定説」として社会的に承認されることを私は望んでいる。」であれば、ここでの指摘に限らず様々な指摘や反論も懐だろうと思う。 『土偶を読む』の「はじめに」ではこう述べている「さあ、それでは私が「世紀の発見」に成功した人類学者であるのか、はたまた凡百の「オオカミ少年」に過ぎないのか、ぜひ皆様の目で判断してもらえればと思う。ジャッジを下すのは専門家ではない。今このを手にしているあなたである」 あ

    『土偶を読む』を読んだけど(2)|縄文ZINE_note
  • 『土偶を読む』を読んだけど(1)|縄文ZINE_note

    『土偶を読む』というが話題だ。発売前からNHKに取り上げられ、SNSではここ数日、「土偶の謎がわかった!」、「土偶って植物だったんだ」、「すごい」という声が溢れている。アマゾンのランキングでも今見たら品切れ状態で5位。坂道シリーズの写真集くらい売れている。そんなを今から「くさす」のはなかなか勇気がいることだ、しかし、売れてなかったらわざわざ触れたりしなかっただろう。 当初は期待していた。人類学者が考古学の知見を得て「土偶」を読み解くのは「新しい角度」だ。こういうのは大好きだし、縄文時代は従来の考古学とは違う視点を持った様々なジャンルから読み解くべきだと、以前からずっと思っている。 さらに、このが出る1,2年ほど前に、著者の竹倉さんの熱烈なサポーターのような方から、竹倉さんの講演を聴きに来ませんかと連絡が来たこともあり(日程の都合で行けなかった)、その熱量がすごくて、そこまで言うな

    『土偶を読む』を読んだけど(1)|縄文ZINE_note
    taron
    taron 2021/04/27
    JBプレスの記事の時点で危うげとしか言いようがなかったしなあ。
  • 蓑虫山人ーー偉人でもない、立派でもない、有名でもない。この人物を知って欲しい理由。|縄文ZINE_note

    蓑虫山人、名は土岐源吾。虫の蓑虫が家を背負うように折りたたみ式の幌(テントのようなもの)を背負い、幕末から明治期にかけて全国を放浪した絵師。美濃国(これも蓑虫の名前にかかっている)、今の岐阜県安八郡結村で生まれ、64歳で名古屋の長母寺にたどり着き、半年後、近くの別のお寺に風呂を借りに行き、風呂上がりに昏倒しそのままこの世を去った。享年65歳。脳溢血だったのだろう。 蓑虫(親しみを込め、こう呼ばせていただく)との最初の出会いははっきりと覚えていない。しかし、縄文好きの中では「知らない人物」ではない。東北の縄文を見に行ったり調べたりすると、たまーに、目の端に蓑虫の描いた土偶の絵がちらちらして、なんだかこの土偶かわいいなぁと思っていたりした。そんなわけで、実は気になる人物でもあったのだ。 数年前、縄文ZINEに写真を載せてもらう依頼をするために、写真家の田附勝さんと新宿の喫茶店フォーレストで打

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  • 縄文ファンとして考古館への提言|縄文ZINE_note

    僕は普段から考古館巡りを楽しむ市井の縄文ファンです。縄文ZINEという雑誌を作り各地で取材をし、考古館の企画のお手伝いもたまにやっていたり仕事でも関わることもあるので、ファンを逸脱している部分もたしかにあるけれど、そのスタンスは縄文ファンでいたいと思っています。 考古館巡りーー日全国には数限りない考古館や郷土資料館があり、この楽しみは多分尽きることはないだろうと思っています。しかし、こんなことも思う。 いつ行っても考古館は空いていて、貴重な考古資料はいつだって独占状態。ツイッターに「〇〇考古館にヤバい土器あったぞ」なんてつぶやいて、その流れでちょっと気になって「〇〇考古館」でサーチしてみると1年に1回くらい誰かがつぶやいているのみ…。 これは一例で、もっとちゃんと人が訪れている考古館はたくさんあるのを前提に、そんな考古館に行くたびに、このジャンルヤバいなと非常に大きな危機感を感じたりもし

    縄文ファンとして考古館への提言|縄文ZINE_note
    taron
    taron 2020/09/22
  • まったく理解できない解説「柳瀬川縄文ロマン展」|縄文ZINE_note

    東京にも縄文は多い。特に東京の西側、武蔵野台地を中心とした場所は縄文時代からかなりの人が住んでいたようだ。その武蔵野台地の東北の端っこの方、に清瀬市はあり、柳瀬川とはそこから埼玉に流れ込む荒川の支流の中くらいの川だ。 今年もたくさんの縄文の企画展が開催され、各々見所があって面白かったのだけど、ことさらにこの清瀬市郷土博物館のこの展示を紹介するのはなぜかといえば、「理解できない」「狂ってる」「1メートル進むのに1時間かかる」「今年の裏ベスト」との感想で、一部の縄文好きに話題になっていたからだ。 博物館に入り、感じたのは、展示室に向かうエントランスから異様な雰囲気。まるで凶悪犯を追いかける捜査チームの作る壁に作られた相関図のよう。すでに何かが溢れている。中にはちょっと何を行っているのかわからないコピーも。 展示室の前で簡単なパンフレットをもらう。展示は無料だ。 展示室はそれほど広くはない。置か

    まったく理解できない解説「柳瀬川縄文ロマン展」|縄文ZINE_note
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