岩手県滝沢市に本拠を置く炎(ほむら)重工はロボット開発・製作を主軸とするスタートアップ。自律移動式の船舶ロボットなどを開発し、全国の水産業の効率化に力を注ぐ。 田舎でも技術者が満足して働ける場を提供したい 岩手県滝沢市は2014年の市制施行以前、長らく「日本で最も人口の多い村」として知られてきた。1970年代半ばから、東に隣接する県都・盛岡市のベッドタウンとして人口が増加。2002年には“村”でありながら人口が5万人を超えるまでになった。 観光では「チャグチャグ馬コ」が名高い。壮麗に着飾った農耕馬たちが滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮まで練り歩く恒例行事で、全国から見物客が絶えない。だが残念なことに、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により中止となってしまった。 滝沢市にある炎(ほむら)重工は、地元出身の古澤洋将氏が設立したスタートアップである。重工の名からわかるように、