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「暴力を受けて逃げてきた」「退職するよう迫られた」 取材を進める中で聞いた、耳を疑うようなことばの数々。とても今の日本で起きていることとは思えませんでした。その中でも最も驚いたのが、次のことばでした。 「駅に捨てられた人がいるんです」 (国際部 記者 紙野武広) 新型コロナウイルスの感染が続く中、行き場を失っている技能実習生たちがいる。この情報に触れた私は、さっそく取材を始めることにしました。 取材を進めると、ベトナム人の技能実習生たちが毎日のように駆け込んでいるというNPO法人があることがわかりました。そのNPO法人「日越ともいき支援会」は、高層ビルが建ち並ぶ東京 港区のビルの中にありました。 私が取材に訪れた日も、施設の中はベトナム人たちがたくさいて、中には両手いっぱいの荷物を抱えて今駆け込んできたばかりのような人もいました。 NPO法人の代表、吉水慈豊さんに話を聞くと、事情を説明して
最終回によせて、文春オンライン様で『なつぞら』について書かせて頂きました。 bunshun.jp 書きたいことはほぼ上の記事で書いたのですが、文字数的に入らなかったこともあれこれ。 『なつぞら』ってたぶん、視点によって賛否がわかれるドラマだと思います。 例えば「奥山玲子をドラマ化するはずだったのにレジェンドヒロインとかイケメンとか色々出し過ぎてテーマがボケた、東映動画の労働争議も書けてないじゃないか、磯プロデューサーは日和った」という批判はその視点でみれば確かにそうなんですけど、僕の視点は逆で、 「そもそも朝ドラ100回記念作品、広瀬すずが主演しレジェンドヒロインが大挙出演することが最初から決まってる枠に、磯プロデューサーが力業で奥山玲子を(非公式とはいえ)題材にねじこんだドラマ」 という感じなんですよね。 放送前にはアニメファンの間ですら彼女を知らない人って沢山いたと思います。ましてや一
働き方改革の影響もあり、テレワーク制度の導入が進んでいる。それに伴い「業務上の必要がないのに頻繁にテレワークをする部下がいて困る」のような悩みを持つ管理職が増えているという。 IT職場であるIT企業あるいは情報システム部門でも、こんな悩みを持つ管理職がいるというから驚きだ。 業務を遂行する上でどうしても出社を必要とする職種なら、管理職として困るのはもっともである。しかしテレワークが可能な職種だとしたら、IT職場の管理職としての役割と責任を認識した上で、ITを活用したワークスタイルを積極的に推進してほしい。 テレワークに限らず、「紺屋の白袴」を地で行くIT職場は少なくないと思う。IT職場なのにテレワークどころか、Web会議もNG。朝9時からの固定勤務なので、全員が満員電車によって疲弊した状態で業務を始める。一斉に昼休みを取るから、エレベーターでも食堂でも列ができる。この手のIT職場は少なくな
労働者の離職理由には,さまざまなものがあります。前に,ニューズウィーク記事にて,正社員の離職理由の内訳を年齢別に示した図を紹介したことがありますが,ライフステージごとの色が実に出ています。 http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/09/post-3920.php 若者で最も多いのは,「労働条件が悪かった」という理由です。若者を使いつぶすブラック企業がはびこっている状況を思うと,さもありなん。今回は,この部分に焦点を当て,データをちょっと掘り下げてみようと思います。 まず,この理由による離職者は,数でみてどれほどいるか。2012年の『就業構造基本調査』によると,2011年10月から2012年9月の1年間において,「労働条件が悪かった」という理由で離職した正規職員は28万9千人となっています(20~50代)。 http://www.s
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