シリア撤収、トランプ氏独断か=政権幹部とずれ、国際信用失墜 2018年12月20日14時28分 シリアに展開する米軍装甲車=2017年3月、北部マンビジュ近郊(AFP時事) 【ワシントン時事】トランプ米政権が19日、シリアからの米軍撤収を決めた。米政府のジェフリー・シリア担当特別代表は2日前、ワシントン市内での講演で早期撤収を否定したばかり。米メディアによれば、政権幹部らは撤収を主張するトランプ大統領の説得をぎりぎりまで試みたが、トランプ氏が独断で完全撤収を命令。政権への国際的な信用は失墜した。 「われわれは過激派組織『イスラム国』(IS)を打倒した」。トランプ氏は19日、ツイッターに投稿した動画で「米軍兵士が家に戻る時だ」と宣言した。 2014年にシリアとイラクでIS掃討戦を開始した米軍は、クルド人主体の民兵組織を支援し、ISが支配していた地域の99%を解放した。現在、米兵約2000人が