「祖国とは、国語である」。 これが、関西の文化なのでしょうね。 『…人間は群れてしか生存できない。その集団を支えているものが、文明と文化である。いずれも暮らしを秩序づけ、かつ安らげている。 ここで、定義を設けておきたい。 文明は「たれもが参加できる普遍的なもの・合理的なもの・機能的なもの」をさすのに対し、文化はむしろ不合理なものであり、特定の集団(たとえば民族)においてのみ通用する特殊なもので、他に及ぼしがたい。つまりは普遍的でない。(略)…不合理さこそ文化の発光物質なのである。同時に文化であるがために美しく感じられ、その美しさが…秩序についての安堵感をもたらす。』(自らも関西人の、司馬遼太郎より) 続きを読む