ドゥテルテ氏の来日は、6月の就任後初めて。天皇陛下との会見や、安倍首相との首脳会談を行う予定だ。 ドゥテルテ氏を巡っては、大統領就任後の3か月で、警察と自警団が麻薬密売などの容疑者ら3000人以上を殺害したとされ、米国など国際社会から強い批判が上がっている。政府内には、天皇陛下との会見を不安視する声も上がっていたが、日比両国の友好関係を維持するため、首脳会談と合わせて実現に踏み切ることにした。 首脳会談は9月にラオスで開かれて以来、2回目。ドゥテルテ氏は、比当局の麻薬取り締まりに懸念を示す米国を繰り返し批判し、中国に接近する構えを示している。日本政府としては中国の南シナ海への強引な進出に歯止めをかけるため、日米比の連携強化を首脳会談で働きかける考えだ。