【北京時事】12日付の中国・広東省の有力紙・南方都市報が記事の内容とは関係ない「空席の椅子」の写真を1面に掲載したことがインターネット上で13日、話題になった。空席の椅子は、ノーベル平和賞授賞式に出席できなかった民主活動家、劉暁波氏を象徴しているためだ。 1面にはほかに、「ツル」「平らに敷かれたじゅうたん」「手のひら」の画像も掲載。これらの単語をつなげると、「平和賞」を意味する中国語と発音がほぼ同じになることから、ネットユーザー間で「解読できたか? 」とやりとりが広がっている。 当局に批判的な記事も多いことで知られる同紙だけに、劉氏の平和賞受賞を認めない中国政府を批判する意味合いがある可能性もある。 【関連記事】 イスラエル、出席認めず=核開発暴露の元技師 平和賞授賞式、ほぼ黙殺=中国紙 「政治の道具、失敗は必然」=ノーベル平和賞に論評 劉氏欠席で晩さん会=ノーベル平和賞