【北京・成沢健一】中国外務省の盧沙野アフリカ局長が仏誌のインタビューの中で、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐について「中国の友人ではない」と語っていたことが分かった。カダフィ政権と良好な関係を築いてきた中国は、リビアでの権益維持や国民評議会との関係強化を目指しており、露骨な「変わり身」に国内からも批判的な声が出ている。 インタビューは大佐が死亡(20日)する前の18日に行われた。外務省が公表したインタビュー全文によると、盧局長は「西側諸国は、中国の最大の罪は民主化や人権の問題にかまわずにアフリカの独裁政権と関係を発展させることだと指弾する。だが、エジプトのムバラク政権やチュニジアのベンアリ政権は西側の盟友だった」と指摘。「カダフィは中国の友人ではない。多くの西側指導者の大事な客であり、関係も良かった」と述べた。 これに対し中国のインターネット上では「1年前には『中国人民の古い友人』だっ