中国外務省の姜瑜副報道局長は15日、21〜22日にある日中韓首脳会談に出席するために訪日予定の温家宝(ウェン・チアパオ)首相が、「福島などの被災地を訪問し、日本の人々をお見舞いする」と発表した。温首相は13日の日本経団連の訪中団との会談で被災地訪問の考えを表明していたが、地名は明かしていなかった。日本政府は福島県での日中韓首脳会談の開幕式開催を中韓両国に打診していた。(北京=古谷浩一)
21~22日の日中韓首脳会談で来日する中国の温家宝首相が、来日の際に東日本大震災で被災した宮城県女川町を訪問する意向を日本政府に伝えてきたことが、11日分かった。 女川町では震災発生時、水産会社役員の佐藤充さん(55)が、中国人研修生をまず避難させた後、行方不明になっている。温首相は佐藤さんへの感謝の意を示すため、同町で家族との面会を希望しているという。 佐藤さんは震災当日、まず研修生約20人を高台に避難させた後、家族を捜しに自宅へ戻り、研修生の目の前で津波にさらわれた。佐藤さんの献身的な行動が報道されると、中国の国民の間に感動が広がり、研修生の派遣元の会社がある中国・大連では、佐藤さんをたたえ、家族と会社を支援するための基金も設立された。温首相は女川町を訪問することで、被災地との連帯や日中友好重視の姿勢を強調する考えとみられる。 首脳会談は東京で開催の予定。温首相の女川町訪問について日本
【ブリュッセル=円入哲也、大木聖馬】菅首相と中国の温家宝首相との会談は、ASEM首脳会議の夕食会後、会場を出た王宮内の廊下で両首相が出くわす形で、急きょ25分間、実現した。 「やあやあ、座りましょうという感じで自然に、普通に会話ができた」 菅首相は会談後、記者団に満足そうに語った。外務省幹部によると、日本側は中国語通訳ら中国専門家を同行させておらず、双方は英語通訳を交えて会談を行ったという。 中国側は当初、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で日本に強く反発し、ブリュッセルでの首脳会談開催に否定的だった。菅首相は首脳会談での事態打開に期待をかけていたが、中国側の姿勢を踏まえ、今回の訪問での会談実現は難しいとみて、外務省の中国・モンゴル課長の同行も見送っていた。 菅首相同行筋は会談後、日本政府関係者に電話し、「首脳同士のあうんの呼吸で調整された」と驚きを隠せなかったという。 一方、温首相は会場
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く