中学受験、過熱中 「10年前に比べると、親御さんの中学受験への関わり方はかなり変わってきている実感がありますね」 こう語るのは、SAPIX小学部の広報・企画部部長である広野雅明氏だ。 ここ数年、首都圏を中心に中学受験が再び過熱している。 2007年に東京・神奈川の中学受験者数は約4万3000人と一度ピークに達した。その後リーマンショックで一時落ち込んだものの、再び増加。2021年は約4万1000人とピーク時にほぼ並んでいる(森上教育研究所「入試状況はどう変化したか 私立中学受験状況」より引用)。 背景としては、少子化や共働き率の増加による世帯収入増が考えられる。大学入試改革への不安、さらにコロナ禍での公立校の対応への不満などもあるだろう。加えて中学受験をテーマにした人気漫画『二月の勝者』などの影響もあるだろう。ちなみに同作は2021年にドラマ化の予定だ。 この波はしばらく収まることはなさそ