今も厳戒態勢の下にある秋田県鹿角(かづの)市・熊取平(くまとりたい)と呼ばれる一帯……3年前の初夏、ここで悲劇は起きた。ツキノワグマが次々と人を襲い、4人もの人が命を落としたのだ。 この記事の写真を見る しかし当時、地元の住民たちは耳を疑った。この土地は古くから野生のツキノワグマが生息しているが、彼らは人間の気配に気付くと逃げると信じられてきたからだ。 フジテレビ「報道スクープSP 激動! 世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~」取材班(1月26日夜9時から放送)は、人を襲うはずがないと思われてきたツキノワグマにいったい何が起きたのか? その真相をつかむべく追跡取材した。 ■クマは執拗に人間を襲った 1人目の犠牲者は79歳男性。毎年、熊取平の笹やぶに入り、タケノコを採るのを楽しみにしていた。この時期採れるのは初夏の味として好まれるネマガリダケだ。たくさん採れればそれなりの収入にもなるとの