宮内庁は3日、大相撲名古屋場所で全勝優勝した横綱白鵬関を天皇陛下がねぎらい、祝意を伝える旨の川島裕侍従長の書簡を、日本相撲協会の村山弘義理事長に届けたと発表した。宮内庁によると、陛下の祝意を力士に書簡で伝達するのは初めて。 川島侍従長の書簡によると、陛下からは「困難な状況にありながら、精励奮闘して幕内全勝優勝を果たしたのみならず、歴代3位の連勝記録を達成した」白鵬にねぎらいと祝意を伝えてほしいとの言葉があった。さらに「今後とも元気に活躍するよう願っておられる旨の仰せ」があったという。 名古屋場所では天皇賜杯などの表彰がなくなり、白鵬は「全力士は賜杯をいただくためにけいこに励んでいる。心から残念に思う」と協会の対応を批判。優勝後には「いつもはある賜杯がなくて寂しかった」などと話していた。