仕事の傍らドローンで空撮を続ける名古屋市の小林マサヒロさんが、撮りためてきた国内外の廃墟(はいきょ)の写真集「空撮廃墟」(広済堂出版)を刊行した。旅館、遊園地、鉱山など計四十五カ所を紹介。解説や年表のほかに、空撮の様子を記録したブルーレイディスクも付けた。「ドローンならではの視点で見た廃墟の美しさを感じ、先人が営んだ歴史を追体験してもらえたら」と語る。 小林さんは東京出身の三十代。大学時代に廃墟が好きな友人の影響を受け、各地に足を運んだ。その歴史やスケールにひかれたという。普段は写真やドローンとは畑違いの専門職として働く。二〇一七年末、ドローンを手に入れたのをきっかけに、休日を利用して廃墟の空撮や動画を撮り始めた。