ウィルコムは2012年3月6日、法人向けの災害時利用に特化した新端末「防災だフォン」を発表した。既存のPHS端末を単四電池(アルカリ、3本)のみで動作するよう仕様変更したもので、350時間の連続待受が可能。4月末の発売を予定している。1台あたりの料金(3万5800円)には3年(36カ月)分の基本料金とユニバーサル利用料があらかじめ含まれており、企業の防災用備品としての需要を見込む。昨年の震災では、混雑時でもつながりやすいというPHSの長所が改めてクローズアップされたが、ウィルコムは今回の新製品でその強みをさらに強調したい考えだ。当初は法人向けにのみ販売されるが、反響によっては個人向けにも販売される可能性がありそうだ。