発見された石引道路の遺構=皇居 宮内庁は10日、皇居の石垣改修工事中に見つかった石引道路の遺構を報道陣に公開した。石引(いしびき)道路は、江戸城建設や改修の際に石垣用の石を運ぶのに使われたという。 遺構は、皇居東側の桔梗濠(ききょうぼり)付近にある。幅が約3.9メートルほどで、当時敷かれていた木材の痕跡も残っていた。宮内庁によると、道路は、元禄16年(1703年)ごろまで使われていたとみられ、船で運ばれきた石をここから城内に木製のそりで引き入れたという。 今回の遺構は、排水施設の工事に伴って石垣を解体した際に発見された。同庁は、調査をした上で、工事終了後に埋め戻す予定だという。