石油開発大手の石油資源開発は、原油の一種として注目されているシェールオイルの試験生産を来年にも、秋田県で始める。 米国やカナダでは新たな資源として開発が進んでいるが、国内での生産は初めてとなる。同社は、秋田県に有望な生産地が複数あるとみており、国内市場向けの採掘につなげたい考えだ。 シェールオイルは、シェール層と呼ばれる地下の岩盤に含まれる原油。石油資源開発が原油を生産している秋田県男鹿市の申川(さるかわ)油田や由利本荘市の鮎川油ガス田周辺の岩盤層で存在が確認されていた。これまでは採掘技術が確立していなかったが、海外で商業利用が始まったことを受けて今年3月から、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で採掘の可能性を探ってきた。