経営環境が激変している中国の小売業界。いわゆる「新小売革命」でITと小売を結びつけた新業態が登場する中で、外資系の小売企業の撤退が相次いでいる。その理由は、いずれも変化の速度に追いつけなかったことだと亜洲食品産業鏈が報じた。 中国小売業界のホットワード「新零售」 中国では今、「新零售」という言葉が毎日にように新聞やニュースに登場する。零售は小売の意味で、「新しい小売」「新小売革命」といった意味だ。その中身については、決まった定義があるわけではないが、一般には「無人スーパー、無人コンビニ」「電子決済による購入履歴からのリコメンド」「物流、宅配の迅速化、無人化」「SNSを利用した個人間売買」など、ITと小売を結びつけた新しい現象を指すことが多い。要は、今、中国の小売業は激変の時代を迎えているということだ。 この変化についていけない小売業は、市場から退場するしかない。実際、伝統的な個人商店の多く