「トイレ利用は,人間の尊厳にも関わる人権の一つである」という認識の下、金沢大学の岩本健良人間科学系准教授が座長となり、LIXIL、コマニーとの産学協同で「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」が発足し、調査・研究が進められてきましたが、この度、オフィスで働く3万人超を対象にした大規模調査の結果がまとめられ、プレスリリース(PDF)が発表されました。これによると、トランスジェンダーの4割以上が利用したいトイレを利用できていないそうです。また、オフィスに男女共用個室トイレがオフィスにあったら利用したいと回答した人が、トランスジェンダーでは8割にも上りました。 以下、調査結果の概要をお伝えいたします。 1. トランスジェンダーの4割以上が、働きたい性別で働けていない トランスジェンダーの働きたい性別(希望)と、実際に働いている性別(実態)を調査したところ、4割以上の方が、自身が望む