少年院を出たあとの更生や就職につなげようと、法務省は今月から全国すべての少年院で通信制の高校に入学できる制度を始めました。小泉法務大臣は円滑な社会復帰に役立つように取り組む考えを示しました。 法務省によりますと、少年院に入所している6割余りが高校を卒業しておらず、そのあとの進学や就職も難しいことから非行を繰り返すケースが多いと指摘されています。 こうした中、法務省は一部の少年院で行ってきた通信制の高校に入学できる制度を、今月から全国すべての少年院に広げることにしました。 一方、全国で唯一、少年刑務所の中にある中学校として知られる長野県松本市の旭町中学校桐分校では今年度、初めて女性の受刑者5人の入学を認めました。 小泉法務大臣は閣議のあと記者団に対し「学力を身につけることは進路や就労の選択の幅を広げる重要な意義がある。円滑な社会復帰に向けて制度が役立つようにフォローしながら取り組んでいきたい
未成年者が援助交際などで犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、警察官が身分を隠して交流サイト(SNS)で投稿者と接触し、面会指導する「サイバー補導」を巡り、警察庁が対応を改めるよう各都道府県警に伝えていたことが25日、分かった。警察庁は、今夏の刑法改正で新設された「わいせつ目的面会要求罪」に、サイバー補導の手法が抵触するとの疑念を抱かれないためとしている。 SNSを通じた子供の性被害が後を絶たず、各地の警察はサイバー補導を積極的に導入。男性から飲食の見返りに金銭を受け取る「パパ活」や、援助交際を呼び掛けるSNSの投稿を捜査員が見つけた場合、身分を告げず投稿者とやりとりし、実際に会って注意や指導をするなどしてきた。 ただ、今年7月施行の改正刑法で、わいせつ目的面会要求罪が新設。16歳未満に金銭提供を約束して手なずけるなどし、面会を求める行為が罰せられるようになった。 これに伴い、パパ活などを目的に
「男の子が性被害を訴えやすくなったかもしれない」。長年、京都少年鑑別所で少年や少女と面談する精神科医の定本(さだもと)ゆきこさんはそう話す▼旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川(きたがわ)元社長による性加害問題が大きく報じられ、被害申告が相次いで以降、ということだ。定本さんが接するのは非行をした子どもたち。少年審判の処分に向け、家庭事情などの背景を調べて材料を集める。事件の背景に過去の性被害が潜むことは珍しくない▼特に注目してきたのは、女の子の性被害と非行との関連。少女たちは高い割合で被害を受けていた。被害後、自尊感情が低くなり、自分を守れずに性犯罪などに巻き込まれ、非行に至る事例が目立つ。ただ「信じてもらえない」「事情を伝えても解決しない」などと考え、打ち明けられない子も多い▼一方、男の子は加害者として現れることが多かった。それが最近、過去の性被害を明かした非行少年との出会いで認識を新たに
京都市の児童養護施設で起きた性的虐待事件を内部告発するため、児童に関する相談記録を持ち出した男性職員(52)が市から受けた懲戒処分は違法だとして、市に損害賠償を求めた訴訟で、市は19日までに控訴しない方針を固めた。男性側も控訴しない方針。市に約220万円の損害賠償を命じた京都地裁判決が確定する見通しになった。 判決などによると、男性は児童相談所に勤務していた2015年、児童養護施設で施設長から性的虐待を受けたとする相談が放置されているとして、市の公益通報窓口に通報。男性が担当外の記録を閲覧して自宅に持ち帰ったことなどを市が問題視し、停職3日の懲戒処分にした。 男性が処分取り消しを求めた別の訴訟では、一、二審とも記録の持ち出しには公益通報の目的があったと認め、処分は違法と判断、21年1月に最高裁で処分取り消しが確定した。男性は処分で損害を受けたとして、市を提訴し、京都地裁は4月27日の判決で
京都市中京区の高級腕時計買い取り販売店で5月、2人組が押し入り腕時計が奪われた事件で、実行犯として強盗の罪に問われた岐阜県多治見市の無職女(45)の判決公判がこのほど、京都地裁であった。村川主和裁判官は、懲役2年8月(求刑懲役5年)を言い渡した。 判決などによると、仲間と共謀し、5月2日午後3時15分ごろ、中京区烏丸通蛸薬師下ルの高級腕時計買い取り販売店「ビッグムーン京都」に押し入り、従業員に「さがっとれ」などと脅迫した上で、ショーケースをハンマーで壊してロレックスなどの高級腕時計41点(約6900万円相当)を奪った。 ■「あやしいと思ったが、どうしてもお金が欲しかった」 白昼の繁華街で起きた強盗事件の実行犯は、SNS(交流サイト)の「闇バイト」を通じて組織されていた。公判で、経済的に困窮した女が安易に応募した結果、犯罪の片棒を担がされ揚げ句に「指示役」から突然連絡を絶たれ、「使い捨て」に
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少年院経験者(手前)の話に耳を傾ける在院中の少年ら=福岡市南区の福岡少年院で2021年3月17日午後1時32分、一宮俊介撮影(画像の一部を加工しています) 少年院の入所経験者らでつくるNPO法人「セカンドチャンス!」(東京都文京区)の九州のメンバーが、福岡市南区の福岡少年院を訪れ、在院中の少年たちと自由に語り合う「車座トーク」を開いた。 セカンドチャンス!は昨年、新型コロナウイルスの感染が広がったことから福岡少年院にマスクを寄付した。その際、少年院側が「少年院経験者と対話する機会を作りたい」と呼びかけ、昨年9月に「車座トーク」がスタートした。 3回目が17日に開かれ、少年院に入った経験のあるNPOメンバー4人と仮退院を目前に控えた少年7人が参加。和やかな雰囲気の中で雑談した。少年たちは「家族と仲が悪くてどう距離をとればいいか分からない」「少年院を出た後にこれまでの人間関係をどうすればいいか
Published 2021/03/15 10:30 (JST) Updated 2021/03/15 22:07 (JST) 医者になるよう強く要望した母親を殺害し、遺体を損壊、遺棄した長女の裁判があった。9年間の浪人生活を送り、母の異常な干渉で追い詰められていた被告を、判決は「同情の余地がある」と判断した。教育を理由に、親が子どもに無理難題を強いる「教育虐待」が社会問題になっている。教育虐待がエスカレートし、行き着いた悲劇的な結末。親子の間に一体何が起きていたのか。公判では長年にわたる異常な生活状況が浮かび上がった。(共同通信=斉藤彩) ▽勉強強いられ束縛の日々 2018年3月、桐生しのぶさん=当時(58)=の切断された遺体が滋賀県内の河川敷などで見つかった。県警は同年6月、大学病院で看護師として働き始めていた31歳の長女のぞみ被告を死体遺棄、損壊容疑で逮捕、9月には殺人容疑で再逮捕し
里子として預かっていた中学生の少女にわいせつな行為をしたとして、高知県内に住む団体職員で里親の男が監護者わいせつ罪で逮捕、起訴されていたことがわかった。少女は過去に施設で性的被害を受け、男が引き取っていた。 起訴状などでは、男は昨年6月、高知県内の自宅で、少女の体を触るなどわいせつな行為をしたとしている。昨年10月に高知地検に起訴され、同12月に高知地裁であった初公判で、起訴事実を認めた。 検察側の冒頭陳述などによると、男は妻と暮らし、少女が小学4年の時、里子として引き取った。その後、中学に入学した少女の胸を触るようになり、妻には言わないよう口止めしていた。逮捕されるまでに起訴事実を含めて計5回わいせつな行為をしたという。 少女は、男の家庭に引き取られるまでの間に入っていた施設で性的被害を受けたことがあり、男もそのことは知っていたという。 少女が昨年7月頃、知人を通じて学校に被害を訴えて発
薬物乱用問題で刑事施設に入所した人のうち、男性では51・2%、女性では57・9%が、子どもの頃に親と離別したり、親が死亡したりするといった経験を持っていることが分かった。11月24日に閣議報告された令和2年度犯罪白書で明らかになった。 平成29年の7~8月に、刑事施設に薬物問題で入所することとなった受刑者を対象に調べた。699人から回答を得た。 この中で、18歳までの「小児期逆境体験」の有無を調べた。そのうちの一つが親との離別・死別。男女とも最も多かった。それに次いで多かったものは、男性は、「家族から、殴る蹴るといった体の暴力を受けた」(27・6%)、女性は「家族から、心が傷つくような言葉を言われるといった精神的な暴力を受けた」(48・2%)が続いた。
服役中の20~30代の男性受刑者約500人への調査で、約半数に家庭内で暴力を受ける被虐待経験があったとの結果を、千葉大などの研究グループがまとめた。児童虐待と犯罪の関連に着目した大規模調査は国内初という。犯罪の背景に少なからず幼少時の虐待経験があることが示唆されるデータだ。【山寺香】 千葉大など500人調査 千葉大の羽間(はざま)京子教授(非行・犯罪心理学)らが2017年5~10月、関東地方の刑務所に収容されている男性受刑者580人に質問票を渡し、498人から回答を得た。虐待を受けた経験があると答えたのは243人(48・8%)。複数回答で、たたかれるなどの身体的虐待を34・1%▽暴言を浴びるなどの心理的虐待を31・3%▽ネグレクト(養育放棄)を15・1%▽性的虐待を3%――が挙げた。 法務省法務総合研究所が02年に一般の人1万5000人に実施した調査では、18歳までに家族からの被虐待体験が
『本当の貧困の話をしよう―― 未来を変える方程式』(文藝春秋)はノンフィクション作家の石井光太さんが、少年少女向けに「貧困」について語りかけた本だ。17歳ぐらいの読者を念頭に置いている。石井さんは、最近はNHKの「クローズアップ現代+」にもレギュラー出演しているから、テレビでもおなじみの人だ。 どうすれば貧困から脱出できるか 1977年生まれの石井さんは2005年『物乞う仏陀』でデビュー、いきなり開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞にノミネートされた。アジアの路上で出会う子供のもの乞いや障害者の背後にある現実を描いた壮絶なルポだった。さらに11年の『レンタルチャイルド』(新潮社)が第33回講談社ノンフィクション賞にノミネート。東日本大震災に関連した『遺体-震災、津波の果てに』は各メディアにとりあげられ、いちだんと注目されるようになった。 日本の少年犯罪や、貧困の問題にも関心
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水戸署は9日、警察官につかみかかったり、拳銃をホルスターから抜き取ったりしたとして、公務執行妨害の疑いで、茨城県小美玉市栗又四ケ、自営業、小吹光容疑者(73)と、長女で無職の光紗(ありさ)容疑者(27)=水戸市大工町=ら家族計5人を逮捕した。 逮捕容疑は、6日午後9時15分ごろ、水戸市水府町の県立中央児童相談所で、駆けつけた水戸署員につかみかかるなどし、署員の背後から光紗容疑者が拳銃を抜き出したとしている。拳銃はその場にいた別の署員がすぐに取り返した。 「児童の保護に納得しない関係者が暴れている」との110番通報を受けて署員が駆けつけていた。児童は5人の親族という。
岡崎支部の性虐待ケース。断片的ながら判決理由が明らかにされて、被害の様子も伝わってきた。ソーシャルメディアには、いまだに無罪は許せないという剥き出しの感情が溢れているけれど、一方で、この被害女性はこれからどうやって生きていくんだろうという声も増えてきた。その疑問に応えたい。 僕はふだん、10代・20代の若い人たちから相談を受けるNPOのスタッフとして活動している。窓口には年間200件ほどの相談が寄せられ、電話やメール、面談、同行支援などの対応件数は2,000カウントを超える(もちろん、僕ひとりで対応しているわけではない。)。 https://sodachinoki.org/ 小・中学生のころから性被害を受けるようになって、誰にも言えないまま20歳前後まで過ごしてきたという人からの相談もある。正確な数字は整理できていないが、相談としては年間5〜6件。そのうち保護に至ったり、その後の自立支援に
2019年3月末で閉鎖が決まっている小田原少年院で10月27日(土)、最後の施設見学会が実施される。午後1時30分から3時。参加自由で、公共交通機関で来場のこと。 同院は1875年に旧小田原藩の獄舎として使用されていたものを、県監獄本署小田原支署と称した。その後1906年に谷津に移転し、小田原少年刑務所として独立。関東大震災などで建物の一部が損壊するなど被害を受けた。当時の建物が現在も使用されており、歴史的建造物としての価値も高い。院内には樹齢300年以上とされるクスノキなどもある。 毎年約70人が職業能力指導などを受け、卒院する同院。近隣のボランティアが授業で講師を務めるなど、地域との交流も盛んだった。 地域住民向けに毎年開催している施設見学会。今回最後のため、応募制ではなく希望者全員が入場できる。また、閉鎖までのスケジュールなどを説明し、質疑応答も行われる予定。担当者は「これまでの感謝
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