1月11日にオープンした神奈川県立新ホール「神奈川芸術劇場(KAAT)」(横浜市中区山下町281)で1月29日、こけら落とし公演「金閣寺」がスタートした。 金閣寺は、三島由紀夫の代表作とされる1950年に起こった金閣寺放火事件を題材にした長編小説。オープニングを飾る日本文学シリーズ公演の第1弾として、同劇場の初代芸術監督を務める演出家・宮本亜門さんが自ら演出し、舞台化した。上映時間は約3時間(休憩1回含む)。 劇中では、吃音(きつおん)という身体的なハンディキャップを抱え、自分自身をうまく表現できず、疎外感に悩まされていた主人公が「生きていく」ための拠り所としていた「美」、金閣寺を放火するに至るまでの葛藤を描き、人間の魂の本質に迫る。主人公・溝口を演じるのはアイドルグループV6の森田剛さん。出演者はそのほか、高岡蒼甫さん、大東俊介さん、中越典子さん、高橋長英さんなど。 宮本さんは28日の最