震災後、ゆっくり地下断層ずれる 189センチ、M8級2011年6月3日20時54分 印刷 Check 東日本大震災の後、震源域の周りの地下断層がゆっくりと動く現象が続き、これまでに最大で189センチずれたらしいことが国土地理院の解析でわかった。断層の面積とずれの量はマグニチュード(M)8.4の地震に相当するという。3日、国土地理院報告会で発表された。 大地震は、地下のぴったりくっついて動けなくなっている場所が破壊して起きる。大地震によってつっかえが取れると、さらに地下深くの断層や、震源域の周辺の断層がゆっくり動く。これを余効変動という。 東日本大震災はM9級の異例の大きさだったため、余効変動も大きく、観測データを解析した結果、水平方向の地殻変動は最大57センチとわかった。03年の十勝沖地震(M8)では余効変動は、M7級だった。今回はそれを大きく上回っており、今後も続くと予想されている。(瀬