公開スタートから1年、さらに現在の労働環境とリンクした「アリ地獄天国」の反響 長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば、会社への弁済で借金漬けに。はまったら抜け出せない負のループの窮状を、社員たちは自嘲気味にこう言う「アリ地獄」と。 CMでもおなじみの引越会社の「ブラック会社」すぎるブラックな実態を暴き出した、土屋トカチ監督の衝撃のドキュメンタリー映画「アリ地獄天国」。この会社の創業地である名古屋から公開がスタートした同作については、昨年末、土屋監督のインタビューを届けた。 その後、同作の反響はとどまらず、国内外の映画祭で賞を受賞。コロナ禍で中断を余儀なくされた時期もあったが、今秋から東京での劇場公開やアンコール上映が続き、まだまだ反響は鳴りやまない。 また、今回のコロナ禍は多くの人にとって働き方について考える機会になったことは確か。同時に、雇止めや不当解雇といったことが急速に現在進行形