埼玉県立小児医療センターの医師のグループは、腹痛などの体調の不良を訴えて不登校になった子どもに十分な検査と治療を行うと再び学校に通うことができるケースが多いという結果をまとめました。体調不良を訴える不登校の子どもへの医療的な支援は整っておらず、新たな不登校対策の一つとして注目されます。 埼玉県立小児医療センターは、特に症状が強く出ていて1か月に10日以上学校を休んだ27人の子どもについて治療した結果をまとめました。 それによりますと、ストレスなどで消化器系の働きが異常を起こす機能性消化管障害が23人、難病の潰瘍性大腸炎が2人、ピロリ菌の感染が2人だったということです。 グループでは、治療だけでなく、必要な子どもには心療内科などの診療も行ったところ、機能性消化管障害では半分以上に当たる16人、潰瘍性大腸炎とピロリ菌に感染した子どもは4人全員の合わせて20人が再び学校に通えるようになったという