10月4日、8日から発表される今年のノーベル賞では、小説「1Q84」が世界的にヒットした日本の村上春樹氏が、文学賞の有力候補として名前が挙がっている。エルサレムで2009年2月撮影(2012年 ロイター/Baz Ratner) [ストックホルム 4日 ロイター] 10月8日から発表される今年のノーベル賞では、小説「1Q84」が世界的にヒットした日本の村上春樹氏が、文学賞の有力候補として名前が挙がっている。
9月27日、「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J.K.ローリングの初の大人向け小説「The Casual Vacancy」が英国と米国で発売された。ロンドンの書店で撮影(2012年 ロイター/Neil Hall) [ロンドン 27日 ロイター] 世界的なベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J.K.ローリングの初の大人向け小説「The Casual Vacancy(原題)」が27日、英国と米国で発売された。評価はまちまちだが、一部では「魔法が切れた」との声も出ている。 ハリポタで大成功を収めたローリング初の大人向け小説ということで、読者の期待やメディアの注目度は高く、ベストセラーになるのは間違いないとみられている同作品。ロンドンでは通常よりも開店時間を早めた書店があったほか、米国では初版200万部とも報じられる。
作家の村上春樹さん(63)が、東アジアの領土をめぐる問題について、文化交流に影響を及ぼすことを憂慮するエッセーを朝日新聞に寄せた。村上さんは「国境を越えて魂が行き来する道筋」を塞いではならないと書いている。 日本政府の尖閣諸島国有化で日中の対立が深刻化する中、北京市出版当局は今月17日、日本人作家の作品など日本関係書籍の出版について口頭で規制を指示。北京市内の大手書店で、日本関係書籍が売り場から姿を消す事態になっていた。 エッセーはまず、この報道に触れ、ショックを感じていると明かす。この20年ほどで、東アジアの文化交流は豊かになっている。そうした文化圏の成熟が、尖閣や竹島をめぐる日中韓のあつれきで破壊されてしまうことを恐れている。 村上作品の人気は中国、韓国、台湾でも高く、東アジア文化圏の地道な交流を担ってきた当事者の一人。中国と台湾で作品はほぼ全てが訳されており、簡体字と繁体字、両
モーリス・ルブラン(1864~1941年)が描いた怪盗紳士アルセーヌ・ルパンに関する書籍がこの秋、相次いで出版される。 70年ぶりの「新作」となる未発表作品の翻訳が早川書房から刊行されたことに加え、ルブランへのオマージュとなる瀬名秀明さんの長編小説『大空のドロテ』(双葉社)も10月から刊行される。 ルブランの「新作」は今年5月、フランスで刊行された。ルブランの孫が書いた序文などによると、原稿はクローゼットの奥にしまわれていたもので、ルブランの健康状態が悪化したために完全な推敲(すいこう)はなされなかったという。 物語の冒頭には、ナポレオンとともに戦った「ルパン将軍」が、占い師に「子孫のひとりはアルセーヌという名前で、世界的な有名人になるだろう」と断言されたという挿話が紹介される。このほか、子どもたちに規律を教える教育者など、新たなルパン像が描かれている。 この作品は、未発表の新作にもかかわ
1930(昭和5)年に発禁処分を受けた「エロエロ草紙」。当時の文化に関する貴重な資料となっている(出典:国立国会図書館デジタル化資料より) 国立国会図書館(千代田区永田町1)がインターネット上で公開する「デジタル化資料」約41万点のうち、1930(昭和5)年に発禁処分を受けた書籍「エロエロ草紙」が高いアクセス数を記録している。 「エロエロ草紙」の表紙 収蔵する資料や書籍のデジタル化を進める同館では現在、210万点を超えるデジタル化資料のうち、約41万点をネット上で公開している。「官報」の創刊号といった貴重資料のほか、江戸期以前の和古書、清代以前の漢籍などの古典籍、一部の博士論文なども含まれる。 「エロエロ草紙」は1930(昭和5)年11月に出版されるはずが、「公序良俗を乱す」との理由で製本中に発禁処分を受けたいわく付きの書。昭和初期に流行した「エログロ・ナンセンス文化」を当時の雰囲気を伝え
最新第3巻発売で累計310万部を達成した大人気ビブリオミステリが本書になります。 そもそもこのシリーズを始めるきっかけとなったのは、弊社の新レーベルである「メディアワークス文庫」が創刊されたことにあります。もともと弊社では「電撃文庫」という非常にたくさんの読者様にご愛顧いただいている小説レーベルがあります。そちらが主に中高生の男子をターゲットにしているのに対し、メディアワークス文庫はもっと年上の方々にも楽しんでいただけることを目指して立ち上げられました。 編集を担当するのは私を含む電撃文庫編集部の面々。当然、作家さん方も電撃文庫で活躍されている方々を中心に始まったわけです。作家さん方も私たち編集も、電撃文庫で展開している作品は大人の読者層にも楽しんでいただけるものが多くあると思っておりました。そういう意味では「自分たちの作品をもっと多くの方に読んでもらえる機会が増えた」のは、作家さん方にと
2012年6月1日、GMOグループのpaperboy&co.(以下、ペパボと略)から、ユーザー数55万人以上(2012年8月30日現在)を擁するweb本棚サービス「ブクログ」と電子書籍作成・販売プラットフォーム「パブー」が独立事業となり、株式会社ブクログが設立された。 Webサービスを出自とするブクログは、出版社や電子書店、取次とも異なる展開を見せてきたが、分社化によってその動きを加速させようとしている。ブクログが運営する「パブー」はタイトルラインナップに苦慮する楽天koboへ、ユーザー投稿作品の提供も開始した。ヴァーチャル本棚サービスとユーザー投稿に加え、BookLiveのような外部サービスとの連携も積極化。電子出版において注目すべき存在になっている。 株式会社ブクログの代表取締役社長に就任した吉田健吾氏に、今後の戦略や展望を聞いた。 「ブクログ」独立事業化の理由 ――まず、今回の分社化
著者はゴーギャン、アンリ・ルソーら熱帯に魅せられた画家の研究者であり、柳田國男の「青春」の研究者だ。今年は國男没後50年。 本書は彼の青春を「曝露」する──『遠野物語』の國男は、本邦民俗学の始祖となる以前、藤村も一目おく「恋の詩人」だった。その初恋の相手は、父母のいない、肺病を患った美少女いね子。白皙の美貌帝大生國男は、いね子の家の周りを徘徊し、門前に立ち尽くしては「我が恋成らずば我死なん」と絶唱する。それに対し醜男花袋は、友人の姿に我が妄想を仮託して「柳田物」恋愛小説を書きまくる。しかし國男の初恋は美人薄命(いね子享年18)の悲恋に終わる。途端「僕はもう覚めた。恋歌を作つたツて何になる! その暇があるなら農政学を一頁でも読む方が好い」とランボーばりに詩人の心臓を犬に喰わすと「大人=公人=民俗学確立」の道を猛進した。だがどっこい詩人の心臓は犬も喰わないわけで、國男の心臓は引き裂かれたまま鼓
マンガや書籍は店頭にない場合、書店から注文することができる。これは昔からある方法なので利用したことがある人も多いだろうが、ご存知のとおりすべての作品が必ず手に入るわけではない。 22日、こうしたマンガの流通と在庫をめぐる問題がTwitterの書店員やマンガクラスタの間で話題になった。 ■TLで話題に上がった「市中在庫」とは何か? 書店で注文しても入荷できないというとき、いくつかのパターンが考えられる。代表的なのは、いわゆる「絶版(=品切れ重版未定)」。出版社にもすでに在庫がなく、かといって重版する(新たに作品を作る)予定もないので手に入らないというケースだ。 だが、商品はあるのに手に入らないということもある。たとえば、「市中在庫」が多すぎる場合だ。 「市中在庫」というのは、書店にある在庫のこと。日本の場合、一般的に本が店頭に並ぶとき、出版社から委託販売されている形になり、売れなかった場合は
渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)パート1地下1階の書店「リブロ渋谷店」と洋書店「ロゴス渋谷店」が8月23日、「パルコブックセンター(P-BC)渋谷店」(TEL 03-3477-8736)としてリ・オープンする。経営はリブロ(豊島区)。 日比野克彦さんが手掛けた「P-BC」のマークも再度起用する 1993年にオープンした「P-BC渋谷店」を前身とするリブロ渋谷店は、2004年に現在の店名に変更。1986(昭和61)年から営業を続ける「ロゴス渋谷店」と共に2店舗体制で営業を続けてきた。 今回、同館の改編で「原点回帰→進化」をコンセプトに掲げていることから、このコンセプトに「シンクロ」したセレクトショップ構想が浮上。「リブロ渋谷店は個性的なセレクトショップとするべきであり、(それを)より強力にお客さまへアピールすること」を目的に、隣接していた両店を統合してリ・オープンするに至った。ショップコンセプト
タワーレコード渋谷店リニューアル後外観 イメージ画像 〈360°エンターテイメント・ストア〉をコンセプトに全面リニューアルするタワーレコード渋谷店のグランド・オープンが、11月23日(金)に決定したことをお知らせします! 左上から時計回りに、タワーレコード渋谷店1F、3F、4F、5F各フロア内観 イメージ画像 今回のリニューアルでは、世界最大規模の品揃えを誇るCDショップを目指し、在庫枚数を70万枚から80万枚に増強し、売り場面積は約50坪増床して1,550坪へと拡張。マーケットやお客さまの嗜好に合わせてフロアごとのジャンル構成も見直します。さらに、どの階でもまとめてお会計していただけるようになるため、お買い回りがますます便利になります! 左から、〈CUTUP STUDIO〉エントランス、内観 イメージ画像 また、〈DOMMUNE〉とのコラボレートによるカルチャー・プラットフォーム〈TOW
今から半世紀以上も前のことである。母から「マンガばかり見て」としかられたことがある。親から見れば、マンガ三昧で宿題もそっちのけの息子は困ったものだったのだろう。長じても、やはりマンガを「見てる」が、さすがにしかられることはなくなった。 それはともあれ、マンガは「見る」のか「読む」のか。かつての社会は、マンガ「本」とはいうものの、それを「読む」ことを「読書」として認知するわけにはいかない、という思いが強かったのだろう。だから、「読む」よりは「見る」という言い方をする場合もあったのではなかろうか。 昭和37年4月24日付の読売新聞に興味深い記事があった。 「マンガ好きの子ども」への、ある小学校の指導法が紹介されている。 その指導法は4段階あり、第1段階は、トイレに行く以外、教室にカンヅメにして、マンガを読ませるというやり方。机の上に数百冊のマンガを積み上げ、一冊終われば、強制的に次の一冊を与え
筒井康隆さんの小説『ビアンカ・オーバースタディ』が、星海社FICTIONSから8月16日(木)に発売されます。いとうのいぢさんがイラストを担当した“ライトノベル”です。作品の特設ページでは現在、第1章とあとがき、担当編集者である太田克史さんのコメントが公開されています。 ▽ ビアンカ・オーバースタディ | 最前線 - フィクション・コミック・Webエンターテイメント ▽ 筒井康隆『ビアンカ・オーバースタディ』第一章 哀しみのスペルマ Illustration/いとうのいぢ | 最前線 『ビアンカ・オーバースタディ』は、『時をかける少女』『日本以外全部沈没』などで知られるSF作家・筒井康隆さんの“ライトノベル”です。講談社の小説雑誌『ファウスト 2008 SUMMER Vol.7』と『ファウスト 2011 SUMMER Vol.8』に、2回に分けて掲載されました。単行本化にあたり、最終回が書
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早川書房は同社の代名詞ともいうべきSF・ミステリーの名作群を「ハヤカワSF・ミステリebookセレクション」として電子書籍で配信開始する。 早川書房は8月2日、ミステリーの古典から最新の話題作までを厳選した「ハヤカワSF・ミステリebookセレクション」の配信を開始することを明らかにした。同社の代名詞ともいうべきSF・ミステリーの名作群が電子書籍で読めるようになる。 8月10日に第1弾として配信が開始されるのは以下の10作品。没後30年の今もカルト的人気を誇る鬼才フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をはじめ、世界最大のSFシリーズ「ペリー・ローダン」、ハードボイルドの巨匠、レイモンド・チャンドラーの畢生の大作『長いお別れ』、悪夢のような未来社会を描いたジョージ・オーウェルの『一九八四年[新訳版]』、現在、欧米を席巻しているスチーム・パンクの代表作、ゲイル・キャリ
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