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小説に関するImamuのブックマーク (99)

  • 五分でわかる日本SF作家クラブと大森望の20年間

    トラバで指摘を受けたので一部修正&追加 大森望氏が日SF作家クラブに入会を拒否られ、それを契機に一部の作家がクラブを退会していることが話題になっている。 日SF作家クラブが大森望氏の入会を拒否→そのことに不満を持った作家が一斉に退会を表明 http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52095403.html 大森望氏といえば、文学賞メッタ斬り!であれやこれや言って文壇からの顰蹙を買ったり、清涼院流水デビュー時にの帯に「新格最凶のカードがミステリの幸福な時代に幕を引く」と書いて真面目なミステリファンの不興を買ったり、このミスの匿名座談会で作家たちから反感を買ったりと、あまり買うべきじゃないものばかりたくさん買い集めているが、しかしそれでも彼がSFにもたらしてきたものは大きい。 人気作品の翻訳、創元SF短編賞の審査員、描き下ろしSFアンソロジーN

    五分でわかる日本SF作家クラブと大森望の20年間
    Imamu
    Imamu 2014/04/29
    テクスチュアル・ハラスメント裁判なつい「山形浩生氏がテクハラ事件を起こしたのが97年。大森氏が最初に入会を断られたのが92年…………タイムスリップが起きてる! 身内の確執にも時間移動! さすがSF文壇だ!」
  • 蹴茶: 小説家になろう 空前の異世界ブーム [2014.2.13]

    小説家になろう 空前の異世界ブーム 小説投稿サイトの1つ “小説家になろう” では今「異世界」ブームの真っ直中。 1.謙虚、堅実をモットーに生きております!転生前:20歳?新入社員 2.八男って、それはないでしょう!転生前:25歳商社員 3.無職転生 - 異世界行ったら気だす -転生前:34歳無職 4.デスマーチからはじまる異世界狂想曲転生前:アラサープログラマー 5.こちら討伐クエスト斡旋窓口転生前:23歳 6.ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた 転生前:23歳無職 7.マギクラフト・マイスター転生前:高卒若手社員 8.金色の文字使い転生前:高校生 9.異世界堂転生前:堂が異界と繋がる 10.転生したらスライムだった件転生前:37歳 「異世界」カテゴリーではないのですが、異世界がズラリと並んでます。年間ランキングだけでなく累計で見ても似たような状況です。なんでしょう

    蹴茶: 小説家になろう 空前の異世界ブーム [2014.2.13]
    Imamu
    Imamu 2014/02/20
    というかhttp://kettya.com/ひさしぶりに閲覧した
  • The Red Diptych 奇書探訪(3)――ギュスタヴ・フローベール『ブヴァールとペキュシェ』

    もうだいぶ昔、十九世紀の西洋文学を読み進め始めた頃に初めてその存在を知って非常に驚いたのが、かつて「筆耕」という職業が存在したということだった。  よくよく考えてみれば、当たり前のことではある。会社や役所というものは、だいぶ昔から存在した。しかし一方で、コピー機などというものは比較的最近の発明だろう。そして、会社なり役所なりが運営される以上、手書きの文書が毎日毎日際限なく生産され、清書されたり複写されたりする必要がある。  するとどうなるか。写すのである、肉筆で。ただひたすらそれをやり続ける職業が、すなわち筆耕である。  現在の感覚からすると、ほとんど拷問のようなものなのではないか……などと思ったのだが、今となっては、当時の感覚はもはやわからなくなっているのかもしれない(だいたい、会社にコンピュータがなかった頃のことすら、既に我々の多くは思い出すことが困難にありつつあるではないか)。  絶

    Imamu
    Imamu 2013/10/19
    「筆耕小説とは、ロマン主義批判として成立したのでは」「わかってもいない書物の内容を書き写してノートにとって勉強したつもり」「筆耕による凡庸で機械的な複写こそが無限に増殖することによって世界を覆い尽く」
  • 【独占】『ゲーセンで出会った不思議な子の話』の作者、富澤南さんインタビュー - ファミ通.com

    各界で話題を呼んだスレが書籍化! 2013年9月20日にエンターブレインから発売される単行、『ゲーセンで出会った不思議な子の話』。ネットの掲示板に投稿され、瞬く間に数千万人が読んだと言われる伝説のスレッドを小説化したものだ。その作者である富澤南さんに、独占インタビューを敢行! 富澤さんのインタビューがメディアに掲載されるのは、これが初めてだ。 今年いちばん泣けるができました 「俺、ゲーセンで格ゲーをやるのが好きだった。そこで出会った、不思議な子のことを書かせてほしい」 ある日突然、ネットの掲示板に投下された“大学生”を名乗る男の書き込み。「またクソスレか」。冷やかし半分で読み始めたネットの住人たちはいつしか、彼とその彼女との、まぶしく、甘酸っぱく、そしてどこか悲しい物語に引き込まれてゆく……。 「奇跡よ起こってくれ!!」 多くの人々がそう叫ばずにいられなかった名スレッド“ゲーセンで出会

    【独占】『ゲーセンで出会った不思議な子の話』の作者、富澤南さんインタビュー - ファミ通.com
    Imamu
    Imamu 2013/09/11
    乙一氏コメント
  • 「ボカロ小説」はこうして生まれる 中高生を本屋に走らせる魅力、そして楽曲争奪戦へ

    「こんなのは見たことがない」――名古屋のとある書店に勤めている知人は、じん(自然の敵)Pの小説「カゲロウデイズ -in a daze-」が発売された昨年5月を振り返り、その人気ぶりをこんな風に表現した。 「うちくらいの地方書店だと、普通のベストセラーは3、4日かけて売り切れるものなのに、あっという間に中高生がやってきて、当日に売り切れてしまった。しかも、その日のうちに、買えなかった学生から予約が複数入った」 次々に学校帰りの子どもがやってくるものの、小説担当者もコミック担当者も名前を知らず、ラノベ担当者は当時アニメ化が話題だった「ソードアート・オンライン」の店頭展開を切り盛りしている最中だった。みな一様に、聞きなれないタイトルに首をかしげた。まったくノーマークだったのだ。 カゲロウプロジェクト カゲロウプロジェクト(以下、カゲプロ)は2011年からニコニコ動画で連作投稿されてきた楽曲を中心

    「ボカロ小説」はこうして生まれる 中高生を本屋に走らせる魅力、そして楽曲争奪戦へ
  • 【直木賞受賞会見】桜木紫乃さん「ホテル屋の娘で良かった」+(1/5ページ) - MSN産経ニュース

    直木賞を受賞した桜木紫乃さん(48)は、記者会見場に入ると一礼し、笑顔を見せた。撮影では、「笑顔でお願いします」との報道陣からの呼びかけに、「これでも思い切り笑顔なんです」「さっきからすごく笑ってるんですよ」と冗談で返した。 桜木さんは、晴れやかな表情で、2度頭を下げると席に着いた。 --受賞のご感想をお願いします 「書くことをやめなくて良かったと思います。ありがとうございます」 --ニコニコ動画ですが、タミヤTシャツの意図を教えてください 「ゴールデンボンバーさんのファンなんです」 〈桜木さんは、タミヤ(模型メーカー)のTシャツに白のブラウスを羽織って登場した。タミヤのTシャツは、ゴールデンボンバーのボーカル、鬼龍院翔さんがよく着用している〉 --好きなメンバーは? 「みなさん好きなんです」 --ありがとうございます 「もっとないんですか(笑)」 --タミヤのTシャツの質問が(ニコニコ動

    Imamu
    Imamu 2013/07/18
    「ゴールデンボンバーさんのファンなんです」「鬼龍院翔さんの言葉の選び方には大変刺激を受けます。『抱きしめてシュヴァルツ』という曲を聴いて、ファンになったんです」
  • 「スティーヴン・キングだけど何か質問ある?」海外掲示板にまさかの巨匠が降臨 : らばQ

    「スティーヴン・キングだけど何か質問ある?」海外掲示板にまさかの巨匠が降臨 ホラー小説の巨匠スティーヴン・キング氏。彼の作った小説の30作品以上が映画化されてると言い、「ショーシャンクの空に」「スタンド・バイ・ミー」「シャイニング」など、馴染み深い作品も多いかと思います。 そんな彼がなんと、「何でも質問を受け付けるよ」と海外掲示板に登場したことで、大変な盛り上がりを見せていました。 なかでも興味深いやりとりを、抜粋してご紹介します。 Q: あなたが執筆された多くの小説映画化されましたが、小説から映画化されたいと望むのはどのくらいの頻度ですか? 映画化されたくなかった小説もありますか? A: 小説を書くときには映画バージョンを一切考えない。理由はそんなことをすると想像力に限界を作ることになるからである。自分は小説を書くだけで、映画化を他の人が望むのは構わない。 Q: 近い将来に読者を再びミ

    「スティーヴン・キングだけど何か質問ある?」海外掲示板にまさかの巨匠が降臨 : らばQ
    Imamu
    Imamu 2013/06/25
  • 太宰治 ノートの余白に「芥川」連ねる NHKニュース

    「走れメロス」や「人間失格」などの作品で根強いファンを持つ作家の太宰治が、中学校と高校で使っていたノートなどが東京の文学館に寄贈されました。 ノートには似顔絵やメモ書きがあり、専門家は太宰が文学を志すまでの少年時代を知る貴重な資料だとしています。 寄贈されたのは、太宰治が中学校と高校で使っていたノートや日記など22点です。 太宰の兄で、衆議院議員だった津島文治さんからこれらを受け取った知人の遺族が、東京・目黒区の日近代文学館に寄贈しました。このうち、高校1年生のときに使っていたとみられるノートには、地学と思われる授業の内容のほかに、みずからが主宰した同人雑誌の表紙のデザイン画や似顔絵、それに目次の案が書かれています。また、太宰は、芥川龍之介に傾倒していたと言われていますが、ノートの余白に芥川の名前を書き連ねた落書きも見られます。 これらのノートは、これまで部分的には公開されていましたが、

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    Imamu 2013/05/11
  • Amazon.co.jp: 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の ドリーさんのレビュー

    下に表示されている文字を入力してください 申し訳ありませんが、お客様がロボットでないことを確認させていただく必要があります。最良のかたちでアクセスしていただくために、お使いのブラウザがクッキーを受け入れていることをご確認ください。

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    Imamu 2013/05/06
    王様のブランチのくだり面白い。石田純一とか福山雅治とか人物のチョイスも面白い
  • 『エンタメ小説進化論』をめぐるあれこれ - ENDING ENDLESS 雑記帖

    『エンタメ小説進化論』では『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウの『少女は卒業しない』も論じた。同書所収「四拍子をもう一度」では軽音部のヴィジュアル系エアバンドが出番前に化粧道具・衣裳・音源を奪われ…。『ソーシャル化する音楽』の観点からも面白い話である。 書ではEXILEも話題にした。そこでは、世代継承を一つのテーマに掲げたこの一族にとって、家長HIROのパフォーマンスからの撤退のしかたが重要だということも書いたのだが、意外に早く現実化したなという印象である。 『エンタメ小説進化論』ではAKB48、EXILE、レディー・ガガ、ニコニコ動画といった事象を同時代の小説と絡めて、また『ディズニーの隣の風景』では今や日音楽風景を語る際に欠かせないYOSAKOIについて、それぞれ論じている。 『ソーシャル化する音楽』を読んだかたには、ついでにぜひ読んでいただきたい。 この際だからアーバンギャルド

    『エンタメ小説進化論』をめぐるあれこれ - ENDING ENDLESS 雑記帖
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    Imamu 2013/04/22
    "『エンタメ小説進化論』では『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウの『少女は卒業しない』も論じた。同書所収「四拍子をもう一度」では軽音部のヴィジュアル系エアバンドが出番前に化粧道具・衣裳・音源を奪われ"
  • The Red Diptych

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    Imamu
    Imamu 2013/04/17
    「語られる側の世界に対して、語る側の言葉の方が、はるかに過剰に存在」「バカに徹していることは、この世に対してあまりにも絶望的であることに裏打ちされて出てくるものだと思う」
  • 「新世界より」のススメ ~同業者も感服するSF設定~ - YouTube

    アニメ界を切り開く挑戦的な作品「新世界より」。その多彩な魅力の楽しみ方をさまざまな分野のオピニオンリーダーに伺いました。 今回は小説家の新井素子さん。原作「新世界より」が日SF大賞(2008)に輝いた時の選考委員だった新井さんが、SF同業者をも唸らせる設定の奥深さ、独創的な世界構築について作家の視点から語ります。 http://www.tv-asahi.co.jp/shinsekaiyori/

    「新世界より」のススメ ~同業者も感服するSF設定~ - YouTube
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    Imamu 2013/03/01
    新井素子さん
  • 2012年後半の純文学系小説〜「一人称と三人称」問題について - おまえにハートブレイク☆オーバードライブ

    2009年の『週刊読書人』以来3年ぶりに、『文學界』「新人小説月評」で文芸時評みたいなことをやったので(2012年7月号〜12月号)、気がついたことのメモなどを。半年程度なので俯瞰的な傾向もへったくれもないのですけれど、複数の作家が、同じような手法を採用しているのが目についたのでその件について。一言でいうと、それは、人称あるいは視点の問題である。一人称と三人称の交換可能性を追求した作品、あるいは一人称と三人称は交換可能であるという前提で書かれた作品、もしくは一人称を三人称のごとく客体化する作品、はたまた一人称が分裂したりする作品という感じだろうか。少なくとも3年前の09年には、こうした試みはほとんど見られなかったから、ここ数年で開発・採用が進んできた技法であるといってよいと思う。作品にそって具体的に見てみよう。顕著なのは、山下澄人「トゥンブクトゥ」(『文學界』12月号)と滝口悠生「わたしの

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    Imamu 2013/01/02
    「保坂和志って影響力でかいんだねえ〜一年とかそこらですでに形骸化している」
  • 安部公房の未発表作発見 題名「天使」22歳で執筆か - 日本経済新聞

    「砂の女」「箱男」などの小説で知られる作家、安部公房さん(1924~93年)の最初期の未発表短編が見つかったことが6日、分かった。22歳だった終戦後の46年に、旧満州(中国東北部)からの引き揚げ船の中で書いたとみられる。7日発売の「新潮」12月号に掲載される。新潮社によると、題名は「天使」。精神障害のある男が病院を抜け出し、通行人や自分を天使だと思い込みながらさまよい歩く様子を描く。安部作品に

    安部公房の未発表作発見 題名「天使」22歳で執筆か - 日本経済新聞
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    Imamu 2012/11/07
  • ぶく速 一橋大学園祭の米澤穂信講演会 スレ住民によるレポ

    898 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/04(日) 20:20:59.10 ID:/4/9+ANu [1/6] 一橋大学の講演行ってきた メモがぐちゃぐちゃで内容おかしいところもあると思うけど後の人が補完してくれるはず 1.人が死なないミステリについての講演 人が死なないミステリを書くと紹介されることがあるが「人が死なないミステリ」が特別なものじゃないと思っていたので売り文句になるのかと驚いた 推理小説の元祖はポーだが、ディパンものの「盗まれた手紙」からして人が死なないミステリである ホームズ譚も11の作品の事件はそもそも犯罪ではないか微罪である 「ミステリ=殺人」と言えばヴァン=ダインの二十則の「探偵小説には死体が絶対に必要である」であるが 続く「300ページは殺人以外の犯罪に使われるにはあまりにも多すぎる。読者が読書に費やした労力は報われなければ

    Imamu
    Imamu 2012/11/06
    「「人が死なないミステリ」が特別なものじゃないと思っていた」「日本における日常の謎の嚆矢は北村薫の「空飛ぶ馬」」久生十蘭
  • げんふうけい

    げんふうけい 2016 あおぞらとくもりぞら (改稿版) 2013 三日間の幸福 2012 スターティング・オーヴァー あおぞらとくもりぞら 煙の街 ひーちゃんとはーちゃんの話 1969 (二次創作) 2011 岩と縄 削除した文章について いつの間にか広告が出るようになっていたので、サイトの移設を検討中です……。 TOP

  • ウラジーミル・ソローキン「青い脂」書評 文学の未来映す“低俗”ギャグ|好書好日

    【Twitter文学賞(第3回)】2068年、東シベリアの遺伝子研究所。文学クローンから採取された物質「青脂」が、スターリンとヒトラーがヨーロッパを二分する1954年のモ… 青い脂 [著]ウラジーミル・ソローキン 昔の人は、小説のヤワなエッチ描写ごときで発禁だ裁判だと大騒ぎしたもんだが、モロ出し動画がネットでいくらでも見られる現在、もう小説ごときで、下品だエロだ低俗だと騒ぐ時代ではありませんわオホホホホと思っていたところに降って湧いた衝撃作。笑っちゃうくらいのお下劣お下品全開ぶりでありながら(いやまさにそれ故に)いまどき文学への希望と確信を力強く語るという、時代錯誤なのに目新しく、古くさいのに新鮮な代物が書だ。 未来ロシアの研究所でスカトロ両刀づかいの変態どもが中露混合の悪態をつきつつ、文学クローンを作って小説を書かせ、謎の物質「青脂」を生産。それがスターリンとフルシチョフがグチョグチョ

    ウラジーミル・ソローキン「青い脂」書評 文学の未来映す“低俗”ギャグ|好書好日
    Imamu
    Imamu 2012/10/23
    「トルストイ風SM小説! ナボコフ式虐殺小説!」
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2012092800004.html

    Imamu
    Imamu 2012/09/28
    「桐島は、救われていない全員の代わりに、救われている唯一者」「待つことに執着し続ける『ゴドー』とは正反対」「8ミリを通して見ることができるこの世界の「外」こそが、まさに「ここ」であると暗示」
  • 『安部公房の都市』 苅部直 (講談社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 著者の苅部直氏は『丸山眞男―リベラリストの肖像』などで知られる新進気鋭の政治学者だそうだが、読んでいるうちに、こいつSF者だなと直覚した。SF者の臭いがぷんぷんにおうのである。はたして『第四間氷期』を論じた章の扉には直接関係のないSFマガジンの表紙写真を掲げ、安部公房がSFを愛読していたことや早川書房から出ていた『世界SF全集』の思い出を語っているばかりか、『榎武揚』にジャック・フィニーの『盗まれた街』の影響がみられるなどという、それまでの慎重な筆の運びからはそぐわない、明らかに我田引水の解釈まで披瀝しているではないか。やはりSF者だったのである。 安部公房とSFというとぴんと来ない人がいるかもしれないが、安部公房はまぎれもなく年季のはいったSF者だった。安部は地球温暖化とバイオテクノロジーを予見した『第四間氷期』を1958年に書いているし(翻訳SFを相当読みこんで

    『安部公房の都市』 苅部直 (講談社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    Imamu
    Imamu 2012/05/29
    「ブライアン・オールディス~『十億年の宴』~SFの源流~18世紀後半~ゴシック・ロマンス~世界最初のSFはメアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』~寂寥感がSFの本質であるセンス・オブ・ワンダー」
  • 『マザーズ』金原ひとみ(新潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「Butのいらない小説」 飲み会で学生に、「最近、おもしろい小説読んだ?」と訊いてみることがある。日小説。今、書かれている小説。そんな含みを持たせると、大学院生などかえって答にくいようだが、ときどき「あ、そういえば、金原ひとみはけっこう好きですよ」という答えが返ってくることがある。 この「あ、そういえば……」は、なるほど、よくわかるなあと思う。金原ひとみは、派手に騒がれたギャル小説家としてのデビューにしても、その『蛇にピアス』での、陰部にとんがったものが刺さるような道具立てにしても、文学をまじめに「勉強」する身には、正面から「大好きです!」「いいです!」と言いにくい気配が漂っている。野蛮だし、通俗的に見える。こういう小説おもしろがってしまう自分はほんとに文学をわかっているのだろうか?とためらいが混じる。 しかし、この作家の強みはまさにそこにある。「勉強」の対象に

    『マザーズ』金原ひとみ(新潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    Imamu
    Imamu 2012/05/02
    「この作家の強み~「勉強」の対象になどならない。洒落ているわけでも~高級なのでも~ごちゃごちゃ言っているうちに、小説は」「金原の文章には、句読点を越えてつながってしまうような連続感が秘められている」