ヒトの活動がもたらした結果である生物多様性の減少、気候変動、化学汚染、外来種の侵入はいずれも、感染症伝播の増加につながっている可能性があることを報告する論文が、Natureに掲載される。この知見は、疾病管理戦略を向上させ、疾病を増加させるような地球規模の変化をもたらす要因を監視する活動を改善するのに役立つ可能性がある。 ヒトは、新興感染症の増加に寄与していることが知られており、新興感染症は、社会経済的要因、環境要因、生態学的要因に関連している。これまでの研究から、感染症リスクは多くの因子によって変動することが明らかになっているが、地球規模の変化をもたらす要因のうちのどれが感染症リスクを最も増大させるのか、また、どのような状況下で感染症リスクが最も増大するのかは、まだ解明されていない。 今回、Jason Rohrらは、宿主(植物、動物、ヒトを含む)と寄生者の組み合わせ(合計1497通り)につ