空き家や相続問題への関心を高めてもらおうと、京都市は空き家を題材としたカードゲームの開発に取り組んでいる。カードを使って老朽化した空き家の改修や親族への説得を行い、いかに高値で売却できるかを競う。空き家に関する知識を遊びながら習得してもらうことが目的で、2024年度中の完成を予定する。市が目標とする空き家の流通促進という「上がり」に役立つか、期待される。 【写真】資産価値が下がった状態、「破損」や「不備」がある空き家をカードで表現 京都市内には現在、10万6千戸(2018年度)の空き家があると推定され、うち約4万5千戸が流通せずにいる。市は22年、子育て世代の市外流出抑止や空き家の流通促進に向けて全国初の「非居住住宅利活用促進税」(別荘・空き家税)の関連条例を制定。26年以降に課税が始まる。 ゲーム開発は空き家の活用に向けたプロジェクトの一環。市には年間約2400件(22年度)の相談が寄せ