使用済み紙おむつを細断処理して、住宅用建材のコンクリートやモルタルに含まれる砂の代替品として使って平屋建て住宅を建てる場合、代替率が最大8%までは、建材の強度に有意な低下が見られないことが明らかになった。このことを報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。著者らは、紙おむつ廃棄物を低・中所得国の低コスト住宅の建築材料として使用できる可能性を指摘している。 紙おむつは、通常、木材パルプ、綿、ビスコースレーヨンやプラスチック類(ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)を原料として製造されている。使用済み紙おむつの大部分は、埋め立て処分か焼却処分されている。 今回、Siswanti Zuraidaらは、紙おむつ廃棄物を洗浄、乾燥、細断してからセメント、砂、砂利、水と混ぜ合わせて、コンクリートとモルタルの供試体を作製し、28日間にわたって硬化させた。Zuraidaら