三重県志摩市に安乗(あのり)という人口2000人弱の小さな集落がある。 伊勢志摩国立公園の中にあり、周辺に鳥羽、伊勢、志摩、熊野といった全国から人が集まる大観光地がある。しかし安乗には安乗埼灯台という小さな観光地がある程度で、民宿や旅館などの宿泊施設もわずかにあるだけである。昼食を提供する飲食店もほとんどなく、安乗をわざわざ訪れる観光客はほとんどいなかった。 安乗は背後に紀伊山地が迫っており、リアス式海岸の美しい景観を持つ。大小の河川からミネラル成分を多く含む栄養豊かな水が伊勢湾に流れ込む。志摩半島の先端に位置し、北、南、東のいずれも海に面し、伊勢湾と多くの魚が回遊する太平洋の黒潮が交差するところに位置している。 太平洋から伊勢湾に向かって海底地形は起伏に富み、安乗の沖は豊かな漁場になっている。安乗漁港では、春から夏にかけてアジやサバ、イサキなどが、秋から冬にかけてはトラフグや伊勢エビが獲
佐藤 浩実 日経ビジネス記者 日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。 この著者の記事を見る
さまざまな経営スタイルを選べるのはカフェ業態の魅力の1つだ。ニッチなジャンルに特化して集客につなげて繁盛している店も多い。 東京都三鷹市にある「鷹匠茶屋」は、そんな個性派カフェの1つ。店名の通り、タカやワシ、フクロウなどの猛禽類好きが集まる店だ。 店内には店の看板猛禽類のハリスホークやフクロウなど“ホンモノ”が翼を休めている。そのほかにお客がパートナーとして連れてきた猛禽類が集っており圧巻だ。 ネコカフェ、イヌカフェなどのペットカフェと一線を画すのは、自分が所有する鳥以外を触ることや、餌やりをしてはいけないルールがあること。猛禽類は犬猫に比べて野性が強く、性質はデリケート。狩りをする鳥もいるのでオーナーとの主従関係を崩さないためにも知識のない人が気軽に触ることはできない。 内輪で始めたカフェが大ヒット
好調なオーストラリア経済の最大の牽引役は天然資源。貪欲に資源を求める中国への輸出を増やすことで、オーストラリアは経済危機を見事に乗り切ってきた。 いまや中国は、オーストラリア最大の貿易相手国。鉄鉱石や石炭、天然ガスを含む様々な工業鉱物の対中輸出高は年間552億ドルに上り、総輸出高の20%以上を占める。 だとすれば、起業家精神にあふれる人々が、対中輸出品のリストに新たな天然資源──カンガルー──を加えたいと考えるのは当然のこと。オーストラリア大陸にはカンガルーが無数に生息し、中国は腹を空かせてその肉を待ち望んでいる、というのが彼らの主張だ。 ニューヨーク・タイムズ紙は先日、カンガルーの中国輸出計画についての興味深い記事を掲載。輸出促進を訴えるオーストラリア・カンガルー産業協会のジョン・ケリー事務局長は「中国には野生動物を料理に使う伝統がある」と同紙にコメントしている。「カンガルーはヨーロッパ
持続可能な農業 2050年までに人口が90億人に増加し、地球規模での様々な環境問題に直面すると予測される中、農業は、自然資源の利用を削減しつつ、より多くの食料を生産できる、持続可能な農業への転換が求められています。モンサント・カンパニーの持続可能な農業への取り組みについてご覧ください。 モンサントの受賞 モンサント・カンパニーは、様々な第三者機関から、従業員の革新性やリーダーシップ、職場に対する満足度の高さなどにおいて評価され、賞を受賞しております。こちらで、受賞例をご覧いただけます。
クロマグロの資源管理が厳格化され、日本に逆風が吹く。一方、日本発の完全養殖技術が確立し、幼魚販売が拡大する。安定的な生産と輸出の促進で、逆風を商機に変えられるか。 中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)は先月、日本近海を含む太平洋の西側でクロマグロの漁獲量を削減する国際規制を採択した。国際的に水産資源の管理厳格化が進む中、日本の対応が十分効果を上げていないという不信感は、国際社会ではまだ根強い。そこで水産庁も動き出した。 成魚だけでなく幼魚まで一網打尽に取ってしまうことで国際的に問題となっている「巻き網漁」の規制を国際会議で提言。さらに、今春からは国内の沿岸漁業におけるクロマグロ漁を届出制に移行し、漁獲実績報告の提出を義務化する予定だ。将来的には、漁船数も規制する可能性がある。沿岸漁業における漁獲高の管理厳格化は、クロマグロの幼魚である「ヨコワ」の資源を守るという目的もある。 この規制で
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