昆虫と生物に関するagrisearchのブックマーク (171)

  • 「死の病菌」まき散らすゾンビゼミ、大発生と重なる自然界のスペクタクル

    (CNN) 今年の春は、10年以上も土の中にいたセミが何十億匹も同時にはい出す大発生が予想される。樹上で大きな声で鳴き、メスを呼び寄せるオスのセミ。ところが中には病菌に体を乗っ取られ、ゾンビのように操られて菌をまき散らすセミもいる。 この病菌はセミの生殖器を破壊して腹部を病菌の胞子に入れ替え、そのセミを操って盛んに交尾させる。こうして「死のソルトシェイカー」(研究者)と化したセミがさらに病菌をまき散らす現象は、まるでホラー映画そのものだ。しかしこの病菌「マッソスポラ」に関する限り、「事実の方がSFよりもはるかに奇異」だと米コネティカット大学のジョン・クーリー准教授は解説する。 周期ゼミは木の枝で産卵し、孵化(ふか)した幼虫は地面に落ちて土にもぐる。種によって13~17年間、樹液を吸いながら地中で過ごし、成虫になる日が近づくとはい出してくる。しかし、マッソスポラに感染するのが土にもぐる時なの

    「死の病菌」まき散らすゾンビゼミ、大発生と重なる自然界のスペクタクル
  • カマキリを操るハリガネムシ、遺伝子に秘められた衝撃の事実が明らかに

    三品達平さん(九州大学、理化学研究所:研究当時)と佐藤拓哉さん(京都大学)らの研究チームは、カマキリを操って水に飛び込ませる寄生生物ハリガネムシの遺伝子に隠された秘密の一端を解明し、学術誌「Current Biology」に論文を発表しました。ハリガネムシは、なんと多細胞生物の間ではまれな「遺伝子水平伝播」によってカマキリから遺伝子を手に入れたと言います。今回の発見の「ここがスゴイ!」について、研究者自身に解説していただきます。(編集部) 寄生生物は、今日地球上で知られている生物種のおよそ40%を占めており、自然界でもっとも成功する生き方を身に付けた生物ともいえる。それら寄生生物の中には、自らの利益になるように、寄生相手(宿主)の形や行動を変えてしまう種がたくさんいる。例えば、今回の主役のハリガネムシ。ハリガネムシは、ユスリカやカゲロウといった水生昆虫から、カマキリやコオロギなどの陸生昆虫

    カマキリを操るハリガネムシ、遺伝子に秘められた衝撃の事実が明らかに
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    agrisearch 2024/02/16
    「我々は、通称、「菅原田んぼ」(写真1)で採集したチョウセンカマキリ(Tenodera angustipennis)とそれに寄生しているハリガネムシ(Chordodes fukuii)を対象にこの謎解きに挑んだ」
  • 左右非対称さは「環境変化への柔軟性」と関係する 遺伝しない変異と進化との間の新たな関連を発見 | 国立大学法人 千葉大学|Chiba University

    学部・大学院の入学者選抜に関する情報やオープンキャンパスなどのイベント、入学後の学生生活に関して案内します。

    左右非対称さは「環境変化への柔軟性」と関係する 遺伝しない変異と進化との間の新たな関連を発見 | 国立大学法人 千葉大学|Chiba University
  • 「図鑑 日本のむかで」 — 本書の問題と解決すべき課題

    「図鑑 日のむかで」は史上最多種数の日産ムカデ類の画像を掲載した図鑑である.しかし,書には全160 ページの中に100 カ所を超える誤りがある.稿ではこれらの問題を説明し,部分的な解決案を提案するとともに,昨今の図鑑の倫理的誠実さの欠如に警鐘を鳴らす.また,和名の新称・改称を行い,和名の命名ガイドラインの必要性を論じた.

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    agrisearch 2023/12/11
    「本書には全160 ページの中に100 カ所を超える誤りがある.昨今の図鑑の倫理的誠実さの欠如に警鐘を鳴らす…和名の新称・改称を行い,和名の命名ガイドラインの必要性を論じた」
  • ラブルベニア目 - Wikipedia

    様々なラブールベニア類 サックスターによる図版 ラブルベニア目 Laboulbeniales は菌類の群の1つ。主として昆虫の体表に寄生するもので、菌糸体を形成せず、特有の個体性の強い形態を持つ。ほぼ菌類と思えない姿ながら、子嚢菌に属するものである。 概説[編集] この群に属する菌は、小型節足動物の体表、クチクラ上に突き出す附属突起のような姿を持ち、その付着部分から外骨格の内部へ吸器を伸ばして栄養吸収を行う。突き出した部分に子嚢果と造精器を形成し、ここで有性生殖が行われる。それらの構造は他の菌類と比べるのが難しく、独自の用語が当てられる。宿主となるのはほとんどが昆虫で、その種、性別、寄生部位によって寄生する菌の種も異なる場合がある。現在で2000種以上が知られる巨大な群であるが、産業といった実用の面では一切役に立たず、博物学的興味の対象としてのみ重要である。 分類の上ではその形態がきわめて

    ラブルベニア目 - Wikipedia
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    agrisearch 2023/10/29
    「主として昆虫の体表に寄生するもので、菌糸体を形成せず、特有の個体性の強い形態を持つ」「昆虫寄生菌には生物農薬のように利用されるものもあるが、本群のものは昆虫の健康を害することすらほぼない」
  • カマキリを操るハリガネムシ遺伝子の驚くべき由来

    理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター 染色体分配研究チームの三品 達平 基礎科学特別研究員(研究当時、現 客員研究員)、京都大学 生態学研究センターの佐藤 拓哉 准教授、国立台湾大学の邱 名鍾 助教、大阪医科薬科大学 医学部の橋口 康之 講師(研究当時)、神戸大学 理学研究科の佐倉 緑 准教授、岡田 龍一 学術研究員、東京農業大学 農学部の佐々木 剛 教授、福井県立大学 海洋生物資源学部の武島 弘彦 客員研究員らの国際共同研究グループは、ハリガネムシのゲノムにカマキリ由来と考えられる大量の遺伝子を発見し、この大規模な遺伝子水平伝播[1]がハリガネムシによるカマキリの行動改変(宿主操作[2])の成立に関与している可能性を示しました。 研究成果は、寄生生物が系統的に大きく異なる宿主の行動をなぜ操作できるのかという謎を分子レベルで解明することに貢献すると期待されます。 自然界では、寄生

    カマキリを操るハリガネムシ遺伝子の驚くべき由来
  • 真菌の二次代謝物に新たな殺虫作用 環境に優しい昆虫制御型農薬に役立つ期待

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    agrisearch 2023/09/28
    「真菌の生産するデカリン※1 含有テトラミン酸化合物群」
  • 「セミの羽」に触れた細菌が破壊される秘密がスパコンにより判明、抗菌作用だけでなく自己洗浄作用も発揮

    by David Good 夏の風物詩ともいえるセミの羽には、触れたバクテリアを殺してしまう強力な抗菌作用があります。アメリカのストーニーブルック大学とオークリッジ国立研究所の研究者らが、スーパーコンピューターを用いてセミの羽の微細構造の働きを明らかにし、細菌を破壊して自然に自己洗浄するメカニズムを突き止めたことを報告しました。 Structure-Based Design of Dual Bactericidal and Bacteria-Releasing Nanosurfaces | ACS Applied Materials & Interfaces https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsami.2c18121 Scientists use ORNL’s Summit supercomputer to learn how cicada wings

    「セミの羽」に触れた細菌が破壊される秘密がスパコンにより判明、抗菌作用だけでなく自己洗浄作用も発揮
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    agrisearch 2023/08/03
    「死んだ菌がナノピラーから剥がれた後には破片が残りますが、これが水にさらされるとミセルという細かい粒子になって洗い流されてしまうため、この働きが自己洗浄作用を発揮している」
  • 地上と地下の生態系をつなぐ「コア生物種」―DNAメタバーコーディングで見えてきた食物網の季節動態―

    鈴木紗也華 生態学研究センター博士課程学生(研究当時)と東樹宏和 同准教授および馬場友希 農業・品産業技術総合研究機構上級研究員らの研究グループは、生物多様性を網羅的に解明する「DNAメタバーコーディング」技術を応用し、50種のクモと約1,000種の餌生物が織りなす物網の構造とその動態を解明しました。 他の生物を捕する生物の体内には、餌種のDNAが含まれています。プロジェクトでは、早春から晩秋の草原生態系を対象とした野外調査で2,000個体以上のクモを採集するとともに、その全個体について餌種DNAをターゲットにした分析を実施しました。その上で、物網の構造をネットワーク科学の観点から解析しました。 その結果、物網の構造が季節の移り変わりとともに劇的に変化している様子を捉えることに成功しました。検出された約1,000種の餌種の中には、植物の葉をべる昆虫や地下の有機物をべるトビム

    地上と地下の生態系をつなぐ「コア生物種」―DNAメタバーコーディングで見えてきた食物網の季節動態―
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    agrisearch 2023/07/31
    農研機構との共同研究
  • 昆虫など生物の持ち出し急増中 奄美大島で 生態系への影響懸念:朝日新聞デジタル

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    昆虫など生物の持ち出し急増中 奄美大島で 生態系への影響懸念:朝日新聞デジタル
  • 昆虫に寄生して行動を操る「ハリガネムシ」は他のすべての動物に存在する遺伝子を失っていることが判明

    ハリガネムシは細い糸のような形状をした寄生虫であり、主にカマキリやバッタなどの昆虫に寄生して、宿主の脳を操って水に飛び込ませる生態で知られています。そんなハリガネムシの中でも遺伝的に遠く離れた2つの種を調査した結果、他のすべての動物に存在する「繊毛」という細胞小器官を発現する遺伝子が、ハリガネムシには欠けていることが判明しました。 Rampant loss of universal metazoan genes revealed by a chromosome-level genome assembly of the parasitic Nematomorpha: Current Biology https://doi.org/10.1016/j.cub.2023.07.003 “Mind controlling” parasitic worms are missing genes fou

    昆虫に寄生して行動を操る「ハリガネムシ」は他のすべての動物に存在する遺伝子を失っていることが判明
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    agrisearch 2023/07/24
    「繊毛」
  • かつて貴族の秘薬「冬虫夏草」、養分は虫から

    【読売新聞】 冬虫夏草と書いて、なんと読むでしょう。答えは、とう・ちゅう・か・そう。漫画家 白土 ( しらと ) 三平 ( さんぺい ) の名作「忍法秘話2『いしみつ』」では、病に伏せる母にべさせたいと、冬虫夏草を探し求める少年が

    かつて貴族の秘薬「冬虫夏草」、養分は虫から
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    agrisearch 2023/07/02
    「宇都宮大の鈴木智大准教授らは、蚕のさなぎに寄生するサナギタケに含まれる特有のたんぱく質が、羽の成長を遅らせることを突き止めました」
  • 働きアリを不老のVIP待遇ニートにする寄生虫!研究者「まるで悪魔契約…」 - ナゾロジー

    過度の贅沢の代償は、いつだって破滅です。 ドイツのヨハネス・グーテンベルク大学(JGU)で行われた研究により、感染したアリの寿命を3~7倍に伸ばし、女王以上の超VIP待遇で働かずに生きていけるようにしてくれる「お得な寄生虫」についての分析が行われました。 この寄生虫は感染したアリの血液に抗酸化タンパク質を自ら分泌することでアリの寿命を延ばし、作業分担やカーストに影響を与えるアリのタンパク質の生産量を増加させることで、他のアリから「溺愛」されるように操作を行っていました。 感染アリは準不老を達成し、アリの世界で受けられる最大の贅沢を味わえるようになります。 しかし自然界では無償で受けられる恩恵ほど、恐ろしい結果に結びつくものはありません。 寄生虫が感染アリを長寿化したのも女王を超えるVIP待遇を受けられるようにしていたのも、全てはその後に待ち受ける残酷な運命のためでした。 研究内容の詳細は2

    働きアリを不老のVIP待遇ニートにする寄生虫!研究者「まるで悪魔契約…」 - ナゾロジー
  • 〔2023年5月24日リリース〕オス殺し細菌の進化を支えたバクテリオファージの発見 | 2023年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学

    オス殺し細菌の進化を支えたバクテリオファージの発見 国立大学法人東京農工大学大学院農学研究院生物制御科学部門の井上真紀教授と日学術振興会特別研究員の新井大 (2020年度東京農工大学大学院連合農学研究科修了)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研・早大生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリ:https://unit.aist.go.jp/cbbd-oil/)の竹山春子ラボ長、安佛尚志副ラボ長、西川洋平研究員らで構成された研究チームは、早稲田大学、茶業改良所(台湾)、京都大学、農研機構との共同研究により、昆虫のオスを殺す細菌がもっている、全く新しいバクテリオファージを発見し、これまで知られていなかったファージ遺伝子の機能を明らかにしました。この成果により、今後、性決定システムをターゲットにした新しい害虫防除手法の開発や、ウイルス学、進化生物学への貢献が期待されま

    〔2023年5月24日リリース〕オス殺し細菌の進化を支えたバクテリオファージの発見 | 2023年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学
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    agrisearch 2023/05/25
    共生細菌Wolbachia(ボルバキア)
  • 虫に感染する細菌が起こす「性転換」を細胞で再現、世界初

    昆虫と共生する微生物の「ボルバキア」は昆虫に感染し、宿主の性をオスからメスに転換させるなど生殖システムを操作する――。農業・品産業技術総合研究機構などは、害虫アズキノメイガの培養細胞を用いて「メス化」を再現し、遺伝子レベルで性転換メカニズムの一端を初めて明らかにした。メス化の手法は新たな害虫駆除技術の開発などにつながる効果が期待できるという。 ボルバキアは直径1マイクロメートル(1000分の1ミリ)程度で、昆虫の過半数の種に感染しているとされる。細胞内に入って細胞を殺すことなくとどまり、細胞質内で数十個ぐらいに増え、卵子の細胞質を通じて母からのみ子に伝わる。虫の生殖システムをメスが増えるように操作することで、より確実に自身の子孫を残せるようになると考えられている。 その操作方法は、遺伝的にオスである個体の表現型がメスに性転換する「メス化」がある。このほか、オスのみが成虫になる前に死亡する

    虫に感染する細菌が起こす「性転換」を細胞で再現、世界初
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    agrisearch 2023/05/12
    「ボルバキア」「農研機構昆虫利用技術研究領域の陰山大輔上級研究員らは、アズキノメイガは野外で5%程度に感染が見られ、感染したメスが産んだ卵からはメスばかりがふ化することが分かっていることに着目」
  • (研究成果) 昆虫共生微生物が誘導する宿主の性転換現象を培養細胞上において世界で初めて再現 | プレスリリース・広報

    詳細情報 開発の社会的背景 主に昆虫に共生する微生物ボルバキアは、宿主の生殖を様々な手法で操作しています。この生殖操作を利用した害虫防除技術は、標的となる害虫以外に影響を与えないことから、デング熱等を媒介する蚊の防除などで環境負荷が低い手法として注目されています。従来の化学農薬による害虫駆除では、害虫以外の益虫や生態系への負荷が生じてしまいますが、共生微生物を利用した害虫防除技術では、標的となる害虫以外には全く影響を与えませんし、共生微生物により強化された天敵の利用についても従来の天敵利用と同様に環境負荷を大きく抑えることが期待できます。一方で、ボルバキアは、生きた昆虫の組織や細胞内でしか生きられないため、①単独で培養ができない、②ボルバキアの人為的な移植は容易ではない、という問題が研究の阻害要因となっていました。このため、ボルバキアがもつ機能の詳細な理解や、その利活用に向けた研究は、ショ

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    agrisearch 2023/04/13
    「ボルバキアによる宿主昆虫の性転換メカニズムの一端を明らかに」「アズキノメイガ」
  • ミツバチの巣から都市に潜む微生物がわかる、東京などで調査

    アーモンド園でミツバチの巣を確認する米カリフォルニア大学デービス校の研究者。ミツバチは周囲の環境から多くの物質を集めており、その中にはさまざまな微生物も含まれている。(PHOTOGRAPH BY ANAND VARMA, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 私たちはできるだけ意識しないようにしているが、都市には無数の細菌や菌類、ウイルスがいる。どのような微生物がいるかを知ることで、研究者はその地域の植物や動物、人間の健康状態について多くの情報を得ることができる。しかし、都市規模で微生物を集めるのはかなり難しく、費用もかかる。 科学者たちは今回、都市全体をサンプリングするのにミツバチを用いる方法を発見した。2023年3月30日付けで学術誌「Environmental Microbiome」に掲載された論文では、ミツバチの巣の残骸を集めることにより、都市環境にいる微生物の全体的

    ミツバチの巣から都市に潜む微生物がわかる、東京などで調査
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    agrisearch 2023/04/12
    「私たちが暮らす都市のマイクロバイオーム(微生物叢(そう):ある環境中に共生する微生物のまとまり)の特徴を知ることができるのは重要です」
  • (研究成果) 昆虫に共生するウイルスが持つオス殺し遺伝子の発見 | プレスリリース・広報

    昆虫のオスのみを胚の段階で殺す「オス殺し」を引き起こすなど、昆虫の性や生殖を操作する共生微生物としてボルバキアなどの多様な細菌が知られており、近年その操作メカニズムが徐々に解き明かされようとしています。一方、細菌に比べてゲノム構造がはるかに単純なウイルスにおいても昆虫の性や生殖を操作するものがいることについては、ほとんど注目されていませんでした。ウイルスによる宿主操作は、細菌によるものとくらべてメカニズムがシンプルであると考えられ、メカニズムの完全解明ができれば、昆虫の駆除や改変などへの応用利用にもつながります。 我々は、ヤマカオジロショウジョウバエにおいて、メスのみが産出される系統を発見しました(Kageyama et al., 2017; URL: https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsbl.2017.0476)。雌雄がほぼ同

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    agrisearch 2023/03/23
    「ヤマカオジロショウジョウバエ(Drosophila biauraria)3)において、オス殺しが起きる系統を発見…パルティティウイルス科4)に近縁な二本鎖RNAウイルス5)…遺伝子を4個しか持たず、そのうちの1個がオスを殺す原因遺伝子」
  • 巧妙な毒針をもつ「危険生物」5選、クラゲからサソリまで

    写真のメスのような一般的なハチも、針を用いて産卵する。(PHOTOGRAPH BY ALEX HYDE, NATURE PICTURE LIBRARY) ほとんどの人は、昆虫に刺されたことがあるだろう。通常、刺されることは不快な経験だが、昆虫は別に個人的な恨みがあって刺しているわけではない。 動物が刺す理由は2つある。身を守るためと獲物をとらえるためだ。刺し方は、単純な方法から精巧な方法まで、実に様々だ。 クラゲの場合、「針は、最も洗練された生物学的装置の一つです」と、海洋学者で『Spineless: The Science of Jellyfish and the Art of Growing a Backbone(無脊椎動物:クラゲの科学と背骨の進化)』の著者でもあるジュリ・バーワルド氏は言う。だからこそ、何億年もの間、針の形が変わっていないのだろう。 クラゲの触手(写真はキタユウレイ

    巧妙な毒針をもつ「危険生物」5選、クラゲからサソリまで
  • 宿主をゾンビ化する寄生菌、ヒトに感染する可能性は?

    冬虫夏草に寄生されて死んだガから生えるきのこ(子実体)。これに近い遺伝子を持つオフィオコルジケプス(Ophiocordyceps)属の菌類は、昆虫が死ぬ前に行動を操ることができる。(PHOTOGRAPH BY ALEX HYDE, NATURE PICTURE LIBRARY) そのアリは、もう自分の意志で体を動かすことはできない。ふらふらと巣から離れ、葉にしがみついて、そこで死ぬのを待つだけだ。やがて菌が体をい尽くし、頭を破って現れて、空中に胞子をまき散らす。 「まるで森の中にある不気味なクリスマス飾りのようです」と、真菌の遺伝学を専門とする米セントラルフロリダ大学のイアン・ウィル氏は言う。米フロリダ州では、このようにゾンビ化したアリが見つかる。 もし、このような菌が人間にも寄生することがあるとしたら? ビデオゲーム「ラスト・オブ・アス(The Last of Us)」と、それを基にし

    宿主をゾンビ化する寄生菌、ヒトに感染する可能性は?