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めニクルに関するaminisiのブックマーク (1)

  • 群像劇

    菜種油を鍋に引き入れたところで、一階から伸びる伝声管が高い声を響かせた。 「アデルさん! 紫候が帰ります!」 アデルは前掛けを外すと油で汚れた指をぬぐい、そばの台に置いた。料理人とは客商売である。客は別に料理人の言葉を求めてはいないが、感謝と賛辞は与えたいと思っている勝手な生き物なのだ。上得意であれば厨房を出て階段を降りるのは当然のことだ。 厨房への階段を隠すように並べられた植木の脇から目当ての卓を眺める。会計を待つ客は三人、それぞれ満足したように背もたれに体重を預けていた。 うちの二人は座りながらにして衆を圧する巨大な男である。二人とも重い銀髪だったが片方は巻き毛、片方はまっすぐに肩口まで垂らしていた。この二人には見覚えがない。最後の小柄な一人はこのあたりでは見かけない金色の髪である。白椋の南方地方に住む蛮族に多く、人も南方の商家出身だと言っていた。彼は店の常連だった。 巨人の一人、巻

    群像劇
    aminisi
    aminisi 2011/02/28
    迷宮街クロニクル(旧和風Wiz)の方の新しいファンタジー小説、らしい
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