IoTの発展に伴い重要となるのが、規格の標準化だ。過去にIoTの黎明期の技術ともいえるRFID(無線自動識別装置)の標準化を主導した人物が、教訓を示す。本誌2015年4月号特集「IoTの衝撃」関連記事。 15年ほど前、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に通じる最初の本格的なプロジェクトの1つが始動した。マサチューセッツ工科大学(MIT)にAuto-IDセンターが設立されたのが1999年。これが後に、研究者と推進者から成るグローバル規模のコンソーシアム、Auto-IDラボへと発展した。新旧両組織の目標はRFID(radio-frequency identification devices:無線自動識別装置)を研究し、その実用化を促進することだった。 また1999年は、"Internet of Things"という用語が初めて使われ記録された年でもある。モノ同