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小説に関するcolor-hiyokoのブックマーク (20)

  • 日経「星新一賞」受賞作を読む 理系的発想力が生む文学 - 日本経済新聞

    理系的な発想を問う短編小説を公募する第11回日経「星新一賞」の受賞作がこのほど決まりました。応募総数は1389編で、人工知能AI)による創作と認められた70点からは入賞はありませんでした。一般部門(対象制限なし)のグランプリ「冬の果実」、ジュニア部門(対象は中学生以下)グランプリの「ライトコート」をはじめ、受賞9作品をすべて紹介します。一般部門グランプリ「冬の果実」      吹雪は既に二週間、八月の街に居座っていた。「体調はどうだね?」青いセーターにくたびれた白衣。いつもと変わらない格好で僕を迎えた博士は、また少し痩せたようだった。…続きを読む

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  • 「愛が一番というのは嘘」63歳で初小説を発表した芥川賞作家・若竹千佐子が語る(此花 わか)

    2017年、8年の年月をかけて完成した小説『おらおらでひとりいぐも』で作家デビューを果たした若竹千佐子さん。63歳にして文藝賞を受賞し、その翌2018年にはなんと芥川賞も受賞している。60万部突破のベストセラーとなった作は田中裕子主演で映画化され、現在公開中。脇を固めるキャストも蒼井優や東出昌大と豪華な顔ぶれだ。 作は、子供たちが巣立ち、やっと夫婦水入らずで残りの人生を楽しもうと思っていた矢先に夫・周造に死なれ、心にぽっかりと穴が空いた75歳の「桃子さん」が主人公。ひとり暮らしの彼女の頭のなかで拡がる会話で進むストーリーは非常に内省的だが、東北弁のリズムが軽快で、桃子さんが発する一言一言が人生の示唆に富んでいる。 原作者の若竹さんもまた東北の出身で、55歳のときに夫に先立たれている。哀しみにくれ、自宅に引きこもっていた彼女を見かねた息子さんから小説講座を勧められたことがきっかけで、

    「愛が一番というのは嘘」63歳で初小説を発表した芥川賞作家・若竹千佐子が語る(此花 わか)
  • 君たち三体読めたの?すごくね?

    三体の邦訳を黒暗森林まで読んだんだけどさ ムズくね? いや俺はわかるよ?大学院で化学の勉強をしたゴリゴリの理系だから でも文系にはムズくね? 日頃からSF読みまくってるとかじゃなきゃムズくね? そもそも三体問題からして難解じゃん 俺は大学の基礎物理学の講義で勉強したけど、理系の高等教育を受けないと普通は三体問題なんて知らないでしょ?なんで知ってるの?知らなかったけど解説を読んで理解した?それはそれですごくね? 智子の話も理解できたの?低次元展開した智子の表面をエッチングしてスーパーコンピューターにするとかさあ、理解できた?無理じゃね?俺もそんなによくわかってないのに 水滴が強い相互作用で結合した物質からできてるとかさあ、わかった?強い相互作用って何かわかる?普通の物質はどんな相互作用でつながってるかわかる?俺もよくわからないんだけど 公理とかわかる?公理。聞いたことある?馬鹿にしてないぞ、

    君たち三体読めたの?すごくね?
    color-hiyoko
    color-hiyoko 2020/09/16
    SF 興味無い人には少し難解かもだけど、むしろ文系がハマると思う。訳者が優れてる 🐤
  • きんぴらミュージックに学ぶ慈愛 - ポップに心を削られて

    color-hiyoko
    color-hiyoko 2020/06/10
    ワロタw「ハルキスト」 dis 🐤
  • 「炎上を怖がっちゃいけない。電源を抜いたら消えてしまう世界です」――筒井康隆85歳が語る「表現の自由」 - Yahoo!ニュース

    炎上を怖がっちゃいけない。電源を抜いたら消えてしまう世界です」――筒井康隆85歳が語る「表現の自由」 「もうあらゆるものを書き尽くした」。作家・筒井康隆さん(85)は、60年近くにわたり、ジャンルを超えて小説を書き続けている。いち早くネットワーク社会とかかわり、新たなツールを創作に取り入れて、アナログとデジタルの境界を飄々(ひょうひょう)と行き来してきた。今もTwitterを更新して、時に炎上する。現在の情報化社会をどう見るのか、表現の自由とは何か。筒井さんに聞いた。(撮影:太田好治/Yahoo!ニュース 特集編集部)

    「炎上を怖がっちゃいけない。電源を抜いたら消えてしまう世界です」――筒井康隆85歳が語る「表現の自由」 - Yahoo!ニュース
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    color-hiyoko 2019/11/29
    かっけー・・ブログとツイッターもやってるんだ。久しぶりに読みたくなった 🐤
  • 短編小説「休日」 - カラーひよこのブログ

    ベッドに上りたがっている犬の「ヒャンヒャン・・」という鳴き声で目が覚めた。犬をベッドへ上げて布団に潜り込ませると、スマホを見た。午前 6 時 50 分。 机の前のカーテンを開けると秋晴れの青空だった。北向きの窓は部屋に陽を差さないけれど、窓から見える景色は順光でくっきりしている。近所の神社の雑木林は紅や黄に色づいていた。いつものようにパソコンを立ち上げつつ再びスマホに目をやるとショートメッセージが3件、留守録が2件。内容を確認して職場へ連絡、いくつかの申し送りと指示。 ふう。記憶があやふやだが、昨夜もビールを飲みつつネットを眺めているうちに睡魔に襲われて午後7時には床に就いたと思われる。12時間近くも眠ったわけだ。 再びスマホを見ると Twitter の通知が20件ほど。パソコンのほうでチェックする。ざっと目に止まったツイートに「いいね」を押したり、リツイートしたり、気になったニュースをブ

    短編小説「休日」 - カラーひよこのブログ
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    color-hiyoko 2019/11/21
    もはやポエムです・・ポエマー 🐤
  • レンタル射精しない人|山下素童

    ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 『はじめまして。Twitterのプロフィールを見て連絡させて頂きました。レンタルさん...、とお呼びすればよいでしょうか? 美大で日画を専攻しております、ハルカと申します。突然、こんなことをお願いするのは大変恐縮ですが、ただいま大学のデッサンの課題でpenisを描きたいなと思っていまして、レンタルさんが自らのpenisを手で動かしているところを実際に会って見せて頂きたいのです。。。レンタルさんは、そういったお願いも受け入れて頂けますでしょうか? もし不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。もちろん、謝礼はお支払い致します。お返事、お待ちしております。』 ハルカはベッドの上で布団にくるまりながら『レンタル射精しない人』というサービスをしている男性にTwitterでDMを送った。このお願い

    レンタル射精しない人|山下素童
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    color-hiyoko 2019/08/25
    レンタルさん
  • 『俺、桑田真澄。親友の清原和博を救うために何度も野球人生をループしているが、どうやってもバッドエンドを回避することができない』

    全会一致で絶賛されたとある小説が、出版どころか受賞すらも許されない事態に…タイトルからして面白そうだったのですが…! 仲💮村 @natukusa “俺、桑田真澄。親友の清原和博を救うために何度も野球人生をループしているが、どうやってもバッドエンドを回避することができない” タイトルと評だけで爆笑。 出版は無理らしいどこの発想はすごい。 2019年春 星海社FICTIONS新人賞 編集者座談会@星海社会議室 sai-zen-sen.jp/works/extras/s… 2019-06-27 18:36:20

    『俺、桑田真澄。親友の清原和博を救うために何度も野球人生をループしているが、どうやってもバッドエンドを回避することができない』
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    color-hiyoko 2019/06/28
    読みたすぎるw 桑田と清原が許可すれば出版できるのかな 🐤
  • 戦争大好き!な丸山ほだかにふさわしい小説「戦国の長嶋巨人軍」 - サブカル 語る。

    こんにちは。 ゴールデンウィーク直前は業務が立て込み、連休中は家族と遊びまくり。でもって、連休後は溜まりまくった業務消化で明け暮れていたこの数日間。このマイナーブログをいつも読んで下さる皆さんに置かれましてはお変わりございませんか? っていう具合に、時候の挨拶文みたいな久々のスタートとなりましたけど今回のイントロダクションは、北方領土をめぐって「北方領土を取り戻すには戦争だ!」みたいなバカな発言で世間や他国を騒がせている「丸山ほだか」あたりの話題から。 www.asahi.com この丸山議員のバカ丸出し発言については「サブカル」「ネトウヨ」という観点から改めてじっくり語っていきたく思っていますけど、戦争や軍備増強などにより国際問題の解決を図るべきという発想は、以下の小説レベルだと思っています。 バカが戦車でやってくる。 その小説とは直木賞作家、志茂田景樹先生の「戦国の長嶋巨人軍」。 長嶋

    戦争大好き!な丸山ほだかにふさわしい小説「戦国の長嶋巨人軍」 - サブカル 語る。
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    color-hiyoko 2019/05/16
    志茂田景樹「戦国長嶋巨人軍」・・松井はどんな役どころなんだろうか 🐤
  • もしも村上春樹が意識の高いデブで、食レポを書いたら(焼肉編) - Deboo!JAPAN

    「完璧な焼肉などといったものは存在しない。完璧な牛が存在しないようにね。」分かるような気がしますと僕は言ったが、その当の意味が理解できたのはそれからずいぶん後のことだった。 僕が生まれたのは一九八二年の十一月二十九日だ。つまり――いい肉の日ということになる。記念的といえば記念的と言えなくもない。でもそれを別にすれば――僕の出生に関して特筆すべきことはほとんど何もない。 幼少期から僕は焼肉が大好きだった。その因果関係は不明だが、人よりもずいぶん太っていた。ロックミュージシャンが野外フェスで流すほどの汗を、僕は身動きもしないで流すことができた。 その焼肉店を教えてくれたのは、僕が通う大学の同級生だった。大学に入学後、三番目に寝た女の子だ。彼女は僕が焼肉好きであることを知らなかった。 「私も焼肉が好きでその店には何度か行ってたのよ。前から。ほら、私も幾分か人よりべるのが好きだからね。でもあな

    もしも村上春樹が意識の高いデブで、食レポを書いたら(焼肉編) - Deboo!JAPAN
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    color-hiyoko 2018/07/25
    村上春樹作品の登場人物の会話って全部どこかウソ臭いので違和感無い
  • 頭蓋骨

    「お前、脳みそ入ってんのか?」と問われて、私には脳みそが入っているのかどうか不安になった。 私の頭蓋骨の中に脳みそが入っているのかどうかを確かめることは、相当に難儀することが予想された。なぜなら私は脳外科医ではなくパン屋だからだ。 パンを切る尋常ではない形のナイフとピザを切り分けるローラーみたいなやつしか見当たらかなったので、それで手術を敢行した。 は接客をしている。今がチャンスだ。万が一私に脳みそが入っていなかった際ののショックは計り知れないだろう。なぜなら私たちは、私の頭の中に脳みそが入っているという暗黙の了解の元に結婚したからだ。離婚などとなったら誰がパン屋の接客をすればいいのか。 3時間の奮闘の末に頭蓋骨を取り外した。ピザを切り分けるローラーみたいなやつは頭蓋骨を切り分けることもできるとわかったことが収穫であった。 よし、いよいよ自分に脳みそが入っているのかどうか確かめるぞ。

    頭蓋骨
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    color-hiyoko 2018/06/09
    不条理
  • cild.work

    The domain has expired and may be available at auction. If this is your domain, you can still renew it. Register or transfer domains to Dynadot.com to save more and build your website for free! cild.work 2023 著作権. 不許複製 プライバシーポリシー

    cild.work
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    color-hiyoko 2018/03/26
    小説、今から書いて kindle 出版?とかでポンと出してみたらいいかと思います。
  • おれたち貧乏人は砂糖玉で病気を治す練習をするだけだ - 関内関外日記

    まだこの世の名残があって、光らなくなった灯台の下にいたんだ。あたりいちめんに少し背のたかい草が生えていて、その中からぼくはたんぽぽのしっぽをさがす仕事をしていたんだ。 日が暮れたら仕事はおしまい。ぼくはセンターに帰る。たんとうのおばあさんに、たんぽぽのしっぽをわたすと、かわりにうすい空色の砂糖玉をもらえる。それでぼくは、ぼくの双極性障害がよくなると知っている。 でも、その日は、ちがったんだ。ピンク色の砂糖玉をおばあさんがわたすんだ。 「これじゃあ、ぼくの病気、よくならないよ」とぼく。 「あのねえ、これも同じだけよくきくから、かまわずにお飲みなさい」とおばあさん。 それで、ぼくはピンク色の砂糖玉を飲んだんだ。だんだん気が遠くなっていって、そこかしこに花がさくのが見えたんだ。ぐるぐる世界がまわって、ぼくは久しぶりにお酒を飲んだような気分になった。そしてそのまま、二度と目を覚まさなかったんだ。

    おれたち貧乏人は砂糖玉で病気を治す練習をするだけだ - 関内関外日記
    color-hiyoko
    color-hiyoko 2018/02/28
    ていうかこのセンス
  • 藤井聡太五段を見たときに感じる「口の奥の苦み」――プロ棋士を目指した“元奨”作家が振り返る「機会の窓」

    藤井聡太五段のことを書く前に、まずは私のことを書かせていただきたい。 私は6年前に将棋小説『サラの柔らかな香車』で小説すばる新人賞を受賞して小説家デビューした。そしてこの6年で何かしたかと言えば、何もしなかったし、できなかった。 橋長道(はしもと・ちょうどう) 1984年生まれの小説家、ライター、将棋講師、元奨励会員。神戸大学経済学部卒。著書に『サラの柔らかな香車』『サラは銀の涙を探しに』(いずれも集英社刊)。 「機会の窓」を活かした者たち ネット業界のビジョナリー・梅田望夫は著書『シリコンバレーから将棋を観る 羽生善治と現代』で4人目の中学生棋士・渡辺明のことを「機会の窓を活かした」と表現している。 天才や偉大なことを成し遂げる人物は人生において稀に訪れる機会を逃さない。若き渡辺は第21期竜王戦で最強の挑戦者・羽生善治を迎え3連敗からの4連勝という奇跡的逆転をおさめた。この勝利がなけれ

    藤井聡太五段を見たときに感じる「口の奥の苦み」――プロ棋士を目指した“元奨”作家が振り返る「機会の窓」
    color-hiyoko
    color-hiyoko 2018/02/09
    嫉妬文学
  • http://www.cild.work/entry/2018/01/19/104204

    http://www.cild.work/entry/2018/01/19/104204
  • 近藤史恵『インフルエンス』感想-私たちの絆の話 - おのにち

    大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨(ゆり)はある時、かつての親友・里子(さとこ)が無邪気に語っていた言葉の意味に気付き、衝撃を受ける。 胸に重いものを抱えたまま中学生になった友梨。 憧れの存在だった真帆(まほ)と友達になれて喜んだのも束の間、暴漢に襲われそうになった真帆を助けようとして男をナイフで刺してしまう。 だが、翌日、警察に逮捕されたのは何故か里子だった―― 幼い頃のわずかな違和感が、次第に人生を侵し、かたちを決めていく。 深い孤独に陥らざるをえなかった女性が、二十年後に決断したこととは何だったのか? 近藤史恵さんの『インフルエンス』を読み終えた。 明るく優しいコージーミステリからシリアスなサスペンス小説まで、幅広い作風を持つ作家さんである。 『インフルエンス』は緻密な心理描写にやられそうになるシリアスなミステリだったが(傑作ロードレースミステリ・サクリファイスを思い出す)、物

    近藤史恵『インフルエンス』感想-私たちの絆の話 - おのにち
  • 【続・耳をすませば】 聖蹟桜ヶ丘が生んだ破天荒、オレ、天沢聖司 | SPOT

    ライターのミスで生まれたジブリ映画「耳をすませば」のアフターストーリー。わざわざ聖地である聖蹟桜ヶ丘に取材に行ったのに、オッサンが聖蹟桜ヶ丘の中心で自分勝手に叫ぶ謎の小説になってしまいました。セカチューではなくジコチューです。それなのに「耳をすませば」と言われましても。……まあでも、写真はジブリ感があってステキですよ。写真は。 ……。 ……。 聖蹟桜ヶ丘の駅は、あの頃のままだ。 何年ぶりだろう? ここに来たのは。 ふらりと目的もなく駅で降りてみたけど、このまま改札を出てウロウロしてみるか。 それにしても、やっぱりここに来ると、昔のことを思い出してしまう。 …… 「雫、俺と結婚してくれ!!」 初めての恋愛に興奮し、我を忘れて雫にプロポーズしたあの日から、かれこれ21年が経った。俺ももう、36歳だ。 いくらなんでも、常識的に考えて、あそこは「付き合ってくれ」だっただろうと、今でも時々思い出して

    【続・耳をすませば】 聖蹟桜ヶ丘が生んだ破天荒、オレ、天沢聖司 | SPOT
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    color-hiyoko 2017/12/29
    再生の物語。耳すま愛が伝わってくる。聖蹟行きたくなってきた。。
  • 約束のオナニー

    「やだい!手術なんか受けないんだい!」 独特の消毒臭に混じって大きな金切り声が白い廊下に響いた。ここが病院であることを忘れるほどの元気な声、わたしは深くため息をついた。8歳になる我が息子は生まれつきの難病を抱えている。治療法もなく、担当医曰く10歳まで生きられれば奇跡らしい。それ以上延命できた例がないそうだ。助かる助からない以前の問題だ。 「病気なんだから治さないとダメよ、お外で遊べなくなるんだから」 手術をしてもいくばくかの延命にしかならない。儚い命をいくらか繋ぎ止めるだけの手術。それだけのために息子の体にメスを入れ痛みを与えることになる。心ではそんなことしないで欲しい、そう思ったが少しでも長生きして欲しいという思いもあった。 少しでもこの子の笑顔を見ていたい。元気に叫ぶ姿を見ていたい。できることなら外を走り回る姿だって見たい、そう思った。もう、手術をしてもらうことしか選択肢はなかった

    約束のオナニー
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    color-hiyoko 2017/12/10
    涙を抑えきれない・・松井の人柄の良さ
  • ストロングゼロを飲んだ

    つい最近、生まれて初めてストロングゼロを飲んだ。 俺は昨年の末に会社を首になり、それ以来ずっと倉庫でアルバイトをしている。 すでに33才で未来には何の展望もないが、特に悲しんだりはしていない。そんな段階はとっくに越えてしまった。まあ人生こんなもんだろ、しかたねーやって感じだ。学歴もコネも才能もない俺みたいな奴は、石の裏に棲息する虫みたいにひっそり生きて死ねばいい。たまに小さな幸福を拾えたら御の字だし、拾えなくても別にどうってことはない。 夏にSさんという男が入社してきた。彼は俺よりひとまわり年上の45才で、とにかく無口なおっさんだった。俺たちは同じエリアを担当することになり、そのうち仕事帰りに飲みに行くようになった。 先週、飲みすぎて終電を逃してしまったので、Sさんのアパートに泊めてもらった。ふたりで部屋で飲み直していると、Sさんはやたらと饒舌になった。 「そういえば、あるよ」 Sさんが冷

    ストロングゼロを飲んだ
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    color-hiyoko 2017/12/08
    W村上(死語)はともかく、本年度の増田文学賞候補作(の序章)が読めると聞いて。。この二人が後の革命とか何かの解放同盟の中心人物で、時は流れて袂を別ったりなんかしちゃったりして・・妄想が止まらない
  • 氷河期世代です。母と俺を安楽死させて下さい。(中編小説) - ニャート

    北朝鮮のミサイルが、北海道紋別市の鴻之舞鉱山跡に誤爆した一週間後。 開戦するかどうか、政府の判断を待っている間に、安楽死許可法が施行された。 北朝鮮は「あれは誤爆だ。日を狙って打ったのではない」と主張した。 そのために即時開戦の勢いを欠いたところで、憲法第九条をめぐって大論争が起こり、一週間たっても北朝鮮に対して日は何のアクションも起こさなかった。 たまたま、ミサイルが北海道の無人地帯に落ちて被害者が出なかったため、アメリカもまだ動いていない。 だが、これから戦争になるかもしれない。 開戦しなくとも、次は有人都市にミサイルが「誤爆」されるかもしれない。 パスポート申請が殺到し、発行は半年待ちになった。一日の出国人数にも制限がかけられた。 しかし、単身者はまだ良い。車椅子や寝たきりの高齢者を連れて国外脱出するのは、ほぼ不可能だ。 そのためか、人の許諾がなくとも家族の申請だけで実行可能な

    氷河期世代です。母と俺を安楽死させて下さい。(中編小説) - ニャート
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