『完全自殺マニュアル』『無気力製造工場』『人格改造マニュアル』など、生きづらさをテーマにした著作で知られる鶴見済氏の『0円で生きる 小さくても豊かな経済の作り方』が、2017年12月に刊行されました。なぜ今、鶴見氏は経済に注目したのか。新刊で伝えたいことは何なのかを伺いました。 『自殺マニュアル』から『0円で生きる』にたどり着くまで ──どのような経緯や動機で今回の『0円で生きる 小さくても豊かな経済の作り方』を執筆することになったのでしょうか。執筆テーマの変遷について教えてください。 鶴見:もともと自分が生きづらい内面を持った人間なので、この息苦しい社会でいかに楽に生きていくか? 何が自分たちを生きづらくさせているのか? をテーマに90年代から執筆活動をしてきました。 『完全自殺マニュアル』を書いたのも、「頑張って生きろ」「自殺なんかする人間は弱い」という、社会からの圧力への反発心から、