千代田区の東京メトロ半蔵門線半蔵門駅近くで2日朝、通勤ラッシュで混雑する車内に、消火器の消火剤が飛び散るトラブルがあった。 逃げようとした乗客が折り重なるように倒れ、車内にいた人は「あわや大惨事だった」と振り返った。 消火剤が飛び散った6両目の隣の車両にいた江東区の会社員(34)は、大勢の乗客が「やばい」と言いながら走ってきたのを見て騒ぎに気づいた。 人の波に合わせ、車両後方に走ると、何人もの人が倒れ、「痛い」「踏まないで」と悲鳴が響いた。会社員は倒れた人の間に左足が挟まり、靴が脱げたまま階段を上がった。別の靴を取りにタクシーで自宅に戻った後、ツイッター上でホームに靴が集められている画像を見つけて半蔵門駅に戻り、靴を受け取った。 けがはなかったが、会社員は、「一歩間違えれば大惨事。避難訓練が必要だと感じた」と振り返った。 消火器は窓際の高さ約1メートル30の位置から落下したとみられ、警視庁