中国のデジタル機器メーカー「小米(シャオミ)科技」の破壊力がすごみを増している。韓国サムスンや米アップル製品とさほど変わらない性能ながら、価格は最大約5分の1という激安スマートフォンを販売し、倍々ゲームで急成長。ソニーを最終赤字(今期見通し)へと転落させ、スマホ世界首位の韓国・サムスン電子を大幅減益に追い込んだ。創業4年目ながら、アップルも“敵視”し始めた。だが、競合する各メーカーが本当に気にしているのは今後の動向。シャオミが欧米や日本など先進国市場にいつ本格的に進出してくるのか、戦々恐々としている。 ■“秒殺”1秒で1万台販売 「4.2秒で用意した4万台を完売したよ」−。9月、元グーグル幹部で昨年シャオミに移籍したヒューゴ・バラ氏がツイッターでそうつぶやき、新たに参入したばかりのインド市場でのスマホ販売の好調ぶりをアピールした。ネット通販での限定販売で消費者の“飢餓感”をあおるという