区内でのマイクロ水力発電の設置調査、単体で自治体が設置したものとして日本一の大きさを誇る若洲風力発電施設など、自然エネルギーとの関わり合いを作ろうと模索している東京・江東区。水害に苦労し、ゴミ問題にも泣かされてきた。自治体としてのこれまでの経験からも「環境」と密接に関わり合ってきた。風力発電やマイクロ水力発電などの自然エネルギーを活用した「環境教育」に熱心に取り組んでいる。 現在、調査、候補地選定中のマイクロ水力発電設備が設置されれば、都心では不可能と言われてきた小水力発電設備が初めて東京23区に設置されることになる。 日本全体で、さまざまなエネルギーの可能性を探し、開発する必要性が生じる今後。1行政区が主導しての自然エネルギーの開発は可能なのか。自治体と、エネルギーとの関わり方は、どう変わるのか。 <水路が縦横に巡る江東区> 人口約47万人と、地方都市なみの人口を抱える江東区。江戸時代に