海上保安庁に20日入った連絡によると、同日午前8時25分ごろ、沖縄・尖閣諸島沖の魚釣島西北西約37キロの日本の接続水域(領海の外側約22キロ)で、中国の漁業監視船が航行しているのを、哨戒(しょうかい)中の海保の航空機が発見した。同8時45分ごろにも付近で別の中国監視船が航行しているのを確認した。 海上保安庁によると、初めに漁業監視船「漁政310」が発見され、続いて「漁政201」を確認。監視船2隻は日本の領海内には侵入していないが、午前9時50分現在、接続水域内で航行を続けており、同庁の航空機と巡視艇が領海に侵入しないよう無線などを使って警告するとともに監視を続けている。 310はヘリコプターを搭載した監視船で、最新の通信システムも備えているという。海保で警戒を強めている。 官邸は領海侵入の可能性もあるとみて、内閣危機管理センターに情報連絡室を設置した。