鹿児島県の伊藤祐一郎知事が、27日に開かれた県総合教育会議で、高校教育について「女の子に(三角関数の)サイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」と発言していたことがわかった。 知事は28日の定例記者会見で「女性蔑視ではなく口が滑った」と述べ、発言を撤回した。 記者会見では「(三角関数は)女性だけでなく、私も人生で1回しか使ったことはない。何のためにという考えが従来あった」と釈明した。 知事は25日に公表された全国学力・学習状況調査の結果を受け、教育に対する持論を展開。高校教育に関し、「社会の事象とか草の名前を覚えさせた方がいい」とも語った。鹿児島県の総合教育会議は知事と教育長、教育委員5人の計7人で構成。教育委員には女性2人も含まれている。