現在、ゲームはとても多様化している。敵と戦いながら冒険するゲームやキャラクターの成長や物語を楽しむゲームといった昔ながらのゲームも沢山あるが、一方で「何もせず放置するゲーム」や「リアルで歩くゲーム」「見知らぬ誰かに手紙を送るゲーム」など、旧来のゲームという枠組みを越えた作品も多く出てきている。 今回紹介するタイトルもそういった「枠組みに囚われない」タイプの作品だ。 ただ「死ぬ」だけのゲーム 『Orchids to Dusk』は、数分ほどのプレイで終わる短編ゲームだ。プレイヤーは宇宙飛行士。宇宙船が墜落して見知らぬ星に不時着するところからゲームが始まる。その星には空気も文明もなく、宇宙船は大破。宇宙服の空気はあと数分しか持たない。助かるのは絶望的な状況…。 もう少し正確に言おう。プレイヤーは絶対に助からない。延命する方法すらもない。 ↑唯一の可能性である宇宙船もすぐに大破してしまう。 プレイ